ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

物部さん考(9)ポスト物部 神仏混沌の時代 妻・母として 巫女を貫いた孤高の女帝★★

酒船石遺跡で。観光ボランティアさんの地図。 飛鳥遺跡地図 左:地図の「酒船石遺跡」あたり、丘の下の亀型石槽。 右:丘の中腹にある有名な酒船石。用途は謎だが亀型石槽との関連が考えられる、 亀型石槽と酒船石 このあたりは飛鳥池遺跡や狂心渠(たぶれごこ…

わらしべ長者? 明日香のバイブルが届いた!(ツチノコとマムシの話も)

岡本知倫 写真と本文は関係ありません(^^; 実姉(岡本知倫)がイラストレーターで最新作。 令和ではじめて30℃を超えた日(5月11日) 明日香にいた。 酒船石(さかふねいし)と亀型石造物を訪れた時、ボランティアガイドの方と、暑い中、立ち話で数十分。 …

三内丸山遺跡(2)世界と繋がる 縄文のくり舟 日本海大交易圏

前回からの続き。 遺跡広場を歩いた後、さんまるミュージアムの館内を見学。 (HPより)三内丸山遺跡から出土した重要文化財約500点、総数で約1,700点の遺物が展示されています 重要文化財の「大型板状土偶」をはじめ、「ヒスイ製大珠」「クリの大型木柱」な…

大坂夏の陣・真田幸村公の荒魂、和魂(三光神社、安居神社)

上:三光神社・抜け穴と勝どきをあげる幸村公、下:安居神社・戦い敗れ刀を置き、もの思う幸村公 「荒々しいもの」と「おだやかなもの」 荒々しい面は荒魂(あらみたま)、おだやかな面は和魂(にぎみたま)。 大阪市天王寺区には、大坂夏の陣(元和)の真田幸…

七福神(3)寿老人。長寿して 神になりたきゃ 三百年 石か社で 八百年

大阪七福神(川柳)、三回目 大阪、真田山・玉造(さなだやま・たまつくり)、三光神社 じゅろうじん 起源は道教の神様(神仙。中国の伝説上の人物。南極老人星(カノープス)の化身とされる。Wikiより) 道教は星を見、天台山を聖地とする。 名の通り、イン…

明日香。謎の須弥山石(しゅみせんせき)からご挨拶 ★★★

みなさんこんにちは。須弥山石と申します。 あ、怪しいもんじゃありません。 姿・形じゃないんですよ。そこの人。 私は今、飛鳥資料館の前庭で、お客様をお迎えするレッキとした地方国家公務員なんですから。 私自身はレプリカ?っていうんですか?まだ若い…

三内丸山遺跡(1)世界に類のない狩猟&栽培定住 海進と海退 縄文から弥生へ

昨年11月、三内丸山(さんないまるやま)遺跡をたずねた。 新幹線・新青森駅から車で10分。 青森湾から直線距離で約3キロ離れた沖舘川沿い、標高20メートルの丘の上にある。 (HPより)5900年前(BC3900)~4200年前(BC2200)の縄文時代の集落跡で、日本最…

🎵○ホとケムリは高いとこ登る 史上初!? 五重塔の倒壊事故(昭和9年)

明治期の四天王寺さん。金堂・五重塔は江戸後期・文化9年(1819)に再興されたもの 明治の頃の四天王寺さん。 金堂・五重塔は江戸後期、文化9年(1819)に再興されたもの。 この後、昭和9年(1934)の室戸台風で五重塔は完全倒壊、金堂も損壊。 7年後(1941)に再…

5月下旬というのに。週末の明日香、暑さが怖い

今朝のニュースより。大阪ないが、ま、一緒か ここ数日の最高気温、日差しのせいでプラス2~3℃の体感。 週末はさらに暑くなって30℃を軽く超える予想。どんどん上がってる!? 明日は、11日に予定の半分しか回れなかった明日香に行こうと考えているが、 晴れ…

関東の弥生時代 前方後円墳の千葉古代マップ

昨日の記事で、ブロガーさんに教えていただいた全国前方後円墳データベースを見ていた。 ちなみに私は千葉県が前方後円墳の最多県であることを知らなかった。 しかし、面白いものを教えていただいた。こういうものがあったのか!と知るだけでもブログを始め…

物部さん考(8)前方後円墳 モノノベ・ビジネスモデル ★★

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE 前回(7)の終わりに「物部氏が滅んだ瞬間に古墳時代が終わる」と書いたが、正確にいうと「前方後円墳」のことだ。 丁未の乱(587)で物部氏が消滅して以降、前方後円墳が新たに造られることはな…

(浅草寺と善光寺)水中から突如出現する仏様の話(野沢菜と天王寺蕪)

欽明天皇の時代(552年、または、538年)、百済(くだら)王が献上したインドの仏師が制作した阿弥陀如来像が、物部氏によって難波の堀江(現在の大阪、または、奈良県明日香村)に捨てられた。 それから後、推古天皇の時代(600年)に本田善光が難波の堀江…

縄文海進(6,000年前 今より海が5メートル高かった)時の鹿島神宮・浅草神社がある場所の様子

今回の江戸行きでは、浅草神社(三社祭)と鹿島神宮にお参りした。 少し気になって、今から約6000年前の縄文海進の時、 つまり、今よりも海が5メートルも高かった最高海抜時に、鹿島神宮と浅草神社のある場所がどうだったかアースダイビング地図を作っ…

なぜ神社はそこにあるのか? 地震津波の防災、被災時の「よりどころ」という側面(鹿島神宮で考える)

日本人に深く根づいている大地震とナマズのイメージ(鹿島神宮) 荒魂(あらたま、あらみたま)・和魂(にぎたま、にぎみたま)をご存知だろうか。 「(生まれたばかりの)荒々しいもの」と「(安定して)おだやかなもの」。神の魂を二つに分け、それぞれの…

鹿島神宮。御神体に触れる飾らない古神社の趣

週末の東京行きのついでに鹿島神宮に御参りした。 ついでと言っても、房総半島の先端、茨城県鹿島市まで車で100キロ、往復200キロの行程であった。 朝七時ごろ着いたが、早くもお参りしている人が次々。鹿島アントラーズの必勝祈願に訪れている若者た…

浅草神社 浅草寺 三社祭

東京で週末仕事だったが三社祭を見たくて、浅草に近いホテルをむりやり取った。 スカイツリーがよく見えるとフロントで奨められた合羽橋商店街からまっすぐ浅草寺に向かった。 雷門のある仲見世通りから入るのとは違うルートだ。 浅草神社は浅草寺と同じ境内…

物部さん考(7)嶋大臣。実は仇敵のあだ名を付けられていた馬子 ★★

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE 私が蘇我氏の実在を疑い、物部氏の事跡を暗示するために創作されたキャラクターだと考えるもうひとつの理由。 蘇我馬子(そがのうまこ)が、嶋大臣(しまのおおおみ)と「あだ名」で呼ばれていたの…

三社祭 ライブ 20時追加あり

追加(20時)

苦しい時の神頼み。できる?

浅草神社(東京)が三社祭の特別御朱印の頒布見送りを発表したとのニュースに関連して、 御朱印のフリマ転売 神社の職員や巫女さんに対する暴言や暴力に近い行為 が報道されている 御朱印には思い出がこもり、神社は心静かにする所だ。 単なる「もの」ではな…

ナスくずしの急展開。もしかして70まで働け!と?

ナスはシルクロード野菜だろうか。インド原産とされる。 私はナスが好きだ。 浅漬けとか、簡単に炒めたものとか、天ぷらも好きだ。 平城京の時代、長屋王邸宅跡から木簡が出土した。目録のようなもの。 「進物 加須津毛瓜 加須津韓奈須比」 ご進物。瓜の粕漬…

過去を考え、今を生き、未来は🎵ケ・セラ・セラ

フランス人のアイデンティティ、ノートルダム大聖堂の火災から1ケ月が過ぎた。 焼け落ちる尖塔を見つめるパリ市民の表情は忘れられない。 大切なものが眼の前で失われてゆく様子を、なす術もなく、見つめる目は人類共通だ。 でも人々は強い。 一月も経てば…

物部さん考(6)厩戸(うまやと)の御子は馬子を駒使い ★★

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE はじめに書いておくと、蘇我氏は疑わしいが、厩戸皇子(聖徳太子)は、その業績を残した方は居られるというのが私の前提だ。 ただ厩(うまや)で生まれた聖人像が史実かと言うと、それは新約聖書(…

祝!百舌鳥・古市古墳群49基 世界遺産へ!

縄文の話もあり、今朝はニュースを見るのに忙しかった。 世界遺産のニュース冒頭(産経、5月14日夕刊) 政府は14日、国連教育科学機関(ユネスコ)諮問機関のイコモスが、世界文化遺産に「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)を登録するように勧告したと明…

神社の屋根の千木(ちぎ)。縦削ぎ 横削ぎ。住吉さんの天の浮橋

浮島イメージを撮りたくて、住吉さん(住吉大社)に寄った。 住吉さんの三つの本殿をお参りさせていただいた。 第一本宮で挨拶した後、振り返ると、第二本宮の立派な千木。 太陽の加減も良かったので、少し神々しい感じにしてみた。 住吉大社・第二本宮の縦…

暑熱馴化(しょねつじゅんか)。毛穴の体操で夏バテしにくい身体づくり(で遺跡巡り(^_^)v)

昨日今日、身体がだるくてやる気が出ない。 パン顔の正義の味方みたいなフレーズだが、あんパンみたいな輪郭と体型以外、特に「心」とユニフォームに似た点はない。 理由は先日の明日香村31℃だ www.zero-position.com 想定外の炎天下、帽子も無しで、チャ…

七福神(2)毘沙門天。軍神が にらむインドへ 里帰り オタク率いて メイドのみやげ

大阪七福神(川柳)、二回目 大阪、日本橋、宝満寺 大乗坊 びしゃもんてん 起源はインドの神様(財宝のクベーラ神 ⇒ 中国の多聞天) ご本尊を拝見できる機会に恵まれた。 年に二度、五月と十一月の第二日曜日のご開帳日。 訪れた時間、法要の最中。 了解を頂…

明日香村・橘寺。古い夫婦の会話 ★★★

今週のお題「母の日」 旦那:お前、今日は母の日だね。 いつもありがとう。 たまにはお礼を言うよ。 奥様:(な~に今さら言ってるんだか…あっ!小遣いか、◯◯か。ここでリアクションは危険だわ。)・・・ 旦:(汗)、、お前、、ありがとうな ・・・いや、小遣…

昭和天皇を大笑いさせた万葉人の先生

もう◯十年前の話で学生時代、大阪の朝日放送というところでアルバイトをしていた。 報道フィルム(16mm)を切ったり貼ったりしてニュースで流す部門の作業補助をしていた。 今はデジタルビデオなので、その前(アナログビデオ)の前の時代のことである。…

今日の明日香(飛鳥)は31度

そういえばブログに使う写真がないなと、今朝は早めに明日香に向かった。 大阪の天王寺から、空いた高速だと40分だ。 レンタサイクルで亀石(かめいし)と橘寺(たちばなでら)から回ることにした。 亀石。明日香村は謎の巨石が多い。可愛くとってみた 朝…

夕陽のことだま 190511 伊達宗弘 自在庵跡(陸奥宗光、父への弔歌碑)

空蝉の 殻は何処に朽ちぬとも 我魂宿る かた岡ぞこれ 天王寺区夕陽丘町 伊達宗広、自在庵跡 空蝉の 殻は何処に朽ちぬとも 我魂宿る かた岡ぞこれ(陸奥宗光) うつせみの からはいずこにくちぬとも わがたまやどる かたおかぞこれ 享和2年(1802)は紀州生ま…