ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

四天王寺

大和川まで早朝【熊野詣】20キロウォーキング【四天王寺~住吉大社~大和川】

ダイエットで始めたウォーキング。先々週から週末は大和川コースに。往復で20キロ超、まだ暗い早朝に出発して昼前に家に帰るロングコース。朝の景色を紹介します。 目次 四天王寺さん(家から2キロ) 天王寺駅 あべのハルカス(家から3キロ) 阪堺(はん…

【飛鳥の大鳥】お釈迦様の頭から生まれた聖徳太子と飛鳥時代

古墳時代に続く #飛鳥時代。事実上 #聖徳太子 の誕生によって生まれた新時代。斑鳩、白鳳、朱鳥…数々の神鳥が生まれた時代でもありましたが、どうして「あすか」と呼ばれたのでしょうか。誕生現場からの報告です 目次 飛鳥を「あすか」と呼ぶ理由 明日香から…

日出づる、飛び立つ鳥の高揚感。神鳥が相次いで生まれた飛鳥という新時代

はじめに 遣隋使 #小野妹子 に #聖徳太子 が託した #隋の煬帝 への親書『#日出る処の天子。書を日没する処の天子に致す。恙なきや』…にじみ出る #飛鳥時代 を迎えた高揚感。神の鳥が次々と羽ばたきました #白鳳 #斑鳩 #白雉 #朱鳥 目次 大阪四天王寺。飛鳥と…

【太郎坊宮 阿賀神社】大天狗が住まう赤神山の社【湖東カルデラのこん跡 夫婦岩】

はじめに 湖東平野に屹立する岩塊の #赤神山 山中の #太郎坊宮阿賀神社。大阪 #四天王寺 創建のみぎり、隣接する箕作山の土で瓦を焼いた時 #大天狗 の導きで #聖徳太子 と御祭神が出逢ったのが由緒 目次 太郎坊宮 阿賀神社(たろうぼうぐう あがじんじゃ) …

四天王寺さん うら盆会 万灯供養

はじめに 四天王寺さんの #うら盆会(盂蘭盆会)#万灯供養(8月9日〜8月16日)に行って来ました。 目次 四天王寺さん うら盆会 中心伽藍の万灯供養 夜店の景色 本文 四天王寺さん うら盆会 四天王寺さんのうら盆会(盂蘭盆会)の万灯供養に行ってきました。 …

【石清水八幡宮(8)】古神道で最重視された太陽が霊水と交わる方位【四天王寺】

はじめに 日本の古神道は #稲作弥生時代 が起源でしょうか。#弁天信仰 の由緒を伝える #京舞 #竹生島 は #水と太陽の祭祀 の聖地の「古くて忘れられた繋がり」を暗示しています #石清水八幡宮 #四天王寺 目次 幽玄の世界 京舞・竹生島(ちくぶじま) 四天王…

【四天王寺】百年に一度 結縁綱の張られた聖霊会【聖徳太子 千四百年忌】

はじめに 4月22日は #聖徳太子 の御命日。令和四年の今年は #千四百年忌 にあたり #四天王寺 では大法要が行われます 目次 令和四年 四天王寺 聖霊会(しょうりょうえ) 天王寺楽所(てんのうじがくそ)による雅楽と舞楽 聖霊会の様子(百年に一度の結縁…

【四天王寺 極楽浄土の庭】水辺と夕陽の桜

はじめに 大阪四天王寺さんの #極楽浄土の庭。庭園内の #荒陵稲荷大明神 #八角亭。見学後は境内の #弁天池 #丸池(#鏡池) で見ごろの桜を堪能 目次 極楽浄土の庭と荒陵稲荷大明神・八角亭 四天王寺境内の桜 本文 極楽浄土の庭と荒陵稲荷大明神・八角亭 大阪…

【九曜紋・考(2)】聖徳太子の転法輪から平安京の九曜紋そして方位神へ

はじめに 日本で初めて仏教・道教・神道の習合を試みたのが #聖徳太子。シンボルは #転法輪。その八方全方位をあらわすデザインは、#陰陽道 の発展とともに、平安京の交通安全・道中無事のおまじない #九曜紋 に引き継がれた? 目次 平安京の九曜紋 聖徳太子…

【四天王寺 番匠堂】千四百年、絶えることなく受け継がれた古代の建築技術【日本最古の会社 金剛組】

はじめに 縄文以来の木造建築技術。そこに渡来の技術が融合して #四天王寺 は建立され、今もなおその匠の技術は伝え続けられています。#番匠堂は #宮大工(番匠)の人々の叡智とたゆまぬ努力を顕彰するお堂。日本最古の会社 #金剛組 目次 四天王寺 番匠堂 日…

【土塔神社跡】四天王寺七宮の一社跡 仁王碑が見守る基壇【超願寺境内 竹本義太夫墓所】

はじめに 四天王寺の南大門から徒歩五分。#四天王寺七宮 の一社 #土塔神社跡 は #土塔山超願寺 境内。蘇我馬子の子・慧観が聖徳太子から賜った経や舎利を納める三重塔を建て防火のため土で固めたのが名の由来。#人形浄瑠璃 の #竹本義太夫墓所 もあります #…

【新説・四天王寺】ベールに包まれた守屋祠が物語る謎【物部さん考】

四天王寺 物部守屋祠(太子の月命日(22日)公開) はじめに 四天王寺にあったと推理される熊野神社を探す目的で書き始めた #新説・四天王寺 シリーズ。調べるほどに新たな謎がさらに謎が呼ぶ展開に。#物部守屋 #守屋祠 #日出ずる処 #丁未の乱 目次 新説・四…

大作!四天王寺さん 聖徳太子かるた 46種類

はじめに 今年は #聖徳太子 #千四百年遠忌 の年で #四天王寺 でも催しや企画。そのひとつ #聖徳太子かるた(全46種、税込1,500円、画 #川崎ゆきお さん)構想8年制作5年の大作!完成記念のパネル展を見学 目次 聖徳太子かるた完成記念 川崎ゆきおパネル展 …

【新説・四天王寺】石神堂 御神体の正体【牛王尊】

はじめに 四天王寺、亀井堂の前の #石神堂 #牛王尊。お堂内には大小の臥牛像。大正期の境内図には #石神神社 と。その位置、横長形、大きさから、かつての御神体は境内にあった古墳時代の #長持型石棺蓋 で間違いなし 目次 四天王寺 牛王尊 石神堂 『大阪四…

【新説・四天王寺】熊野のこん跡 『あしかき』三首の考察【道標神・クナト信仰】

はじめに 『難波津や ふるき昔の あしがきも まちかきものを 転法輪所』鎌倉時代、#四天王寺 #転法輪石 を詠んだ #慈円(愚管抄の著者、天台座主)の詩。#あしがき の解釈がたいへん難しい。#クナト信仰 #熊野詣 #道標の信仰 新カテゴリー #新説四天王寺 目…

【新説・四天王寺】むしろ日奉(日祀、ひまつり)のこん跡が無い不思議【夕陽丘・日想観・石鳥居】

はじめに 推古天皇が敏達天皇の皇后 #豊御食炊屋姫 の時に新設されたのが #日奉部(ひまつりべ)#四天王寺 は春分・秋分に日が沈む #石鳥居 の方向を基準に伽藍配置されたことを考えるとここで #太陽祭祀 が行われた可能性が高いですが。#折口信夫 #夕陽丘 #…

【推古天皇と聖徳太子】四天王寺伽藍に見える姫巫女の王の意向と太子の創意工夫【新説・四天王寺】

はじめに 講堂-金堂-五重塔-仁王門が南北に並ぶ #四天王寺伽藍。真北ではなく西に約3度傾いた配置から #推古天皇 #太陽信仰 を融合した #聖徳太子 #転法輪(が説くところの中道)の創意工夫が見えてきます 目次 四天王寺伽藍の秘密 推古女帝の古神道(太…

【元三大師堂 四天王寺】夜叉と化し災厄を払った角大師・鬼大師の伝説【良源】

はじめに 四天王寺さんの北西、乾(いぬい)の方角の乾門から #元三大師堂。天台宗・中興の祖とされる第一八代座主 #良源 の御命日が元旦三日だったことからその名が付きました。夜叉と化し災厄を払った伝説から #角大師 #鬼大師 とも云われ、その信仰は江戸…

【てんのじ詣り】三面大黒堂【垣間見える密教、ヒンドゥー教の世界観】

はじめに 今年5月は閉堂中だった #四天王寺 #三面大黒堂 にお詣り。#密教。仏教とヒンドゥー教が習合した姿、日本で平和に変化したスガタをうかがうことができます。#トリムルティ #三神一体 #大黒天 #弁財天 #毘沙門天 目次 喪黒福造に似た大提灯の四天王…

【三種の神器・雑考(3)】八尺瓊勾玉は古代難波で造られた!?【敏達の五条宮 × 玉作部】★★★

まとめ 敏達天皇の和風諡号は #渟中倉太珠敷天皇 ヒスイ大玉の宮にすむ天皇という意味。渟中倉太珠(ぬなくらのふとたま)が #八尺瓊勾玉 であるなら #古墳時代末期 の #古代難波 で造られた可能性も? #五条宮 #難波玉作部 #難波祝津宮 目次 八尺瓊勾玉(や…

【四天王寺】青龍伝承 水は東に流れる【見えない川、地下水脈のヒミツ】

目次 上町半島の巨大地下水脈(南北) 四天王寺の地下水脈(東西)と龍穴 桜の季節の丸池と弁天池 中心伽藍の『龍の井戸』 要約 上町台地(古代上町半島)は北の #大阪城 を頭に、南の #住吉大社 まで下る巨大な地下水の流れ #龍の水脈 があるのですが #四天…

四天王寺の七ふしぎ(3)シン四天王寺の七不思議【どこ行った?巨大石棺のフタ】

最近は、地元の上町台地の歴史の記事が多くなりました。 緊急事態宣言で、地元回帰したのもありますが、 もともと当ブログを始めた約一年前を一巡目とすると、二巡目の古代妄想に入っているからです。 庶民的な近づきやすさとともに、四天王寺さんには多くの…

四天王寺の七ふしぎ【上方ばなし】昔の集客宣伝マーケティング【天王寺詣り】

はじめに 四天王寺の七不思議。#三代目桂米朝師匠(故人)が書いた #米朝ばなし も参考にして紹介します。師匠は、噺の世界を通して、ハイレベルな浪華の歴史研究家でもありました 目次 上方落語の「天王寺詣り」 (一)西門の石鳥居 (二)ポンポン石 (三…

四天王寺の七ふしぎ【芦分舟】不思議じゃないけど不思議な話

四天王寺さんの七不思議。 そんな話があることを聞いたことはありますが、具体的に、どんな内容かくわしくなかったので、調べてみました。 ふたつ、ありました。 ひとつは江戸期の延宝三年(1675年)に刊行された『芦分舟、あしわけぶね』で紹介されてい…

四天王寺七宮は地上に描かれた古代のハザードマップ★

まとめ 四天王寺 には『七』の話がいくつかあります。#聖徳太子 の #七星剣 #七不思議 など。#四天王寺七宮 は寺を守るため創建時からあったと伝えられます。当時の #古代上町半島 の地形を考えれば、七宮が配置された理由、そして日本の神様の役割が見えて…

【百年の歴史に幕】新世界・道頓堀 づぼらや閉店【四天王寺 紫陽花 亀の池】

今日は毎月1回の四天王寺方面のクリニックに通いの日。小雨が降る中、古代妄想散策を兼ねてウォーキング。 ゴールデンウィークの引っ越しで、四天王寺には、今まで西門(さいもん)から入っていたのが、東門から入るコースに。 四天王寺境内の紫陽花 紫陽花…

【堀越神社】主祭神は崇峻大王【飛鳥京と上町半島】浮かび上がる古代の謎の点と線

もともと約4キロ北の天満橋の八軒屋あたりにあった熊野街道・九十九王子の第一番目の窪津(くぼつ)王子社。 現在は堀越神社(大阪市天王寺区茶臼山町)境内に遷座していることを紹介しました。 www.zero-position.com 茶臼山(古墳)から堀越神社方向を撮…

四天王寺の鬼門に鎮座する五条宮(主祭神:敏達大王)かつての毘沙門池

四天王寺さんを出て、北東に隣接して五条宮(大阪市天王寺区真法院町)が鎮座しています。 主祭神は、第30代敏達(びだつ)大王(在位:572-585年)※四天王寺創建は593年 (敏達大王の別名:訳語田天皇・おさだのおおきみ、渟中倉太珠敷尊・ぬなくらのふと…

天を翔ぶ龍 水を駆ける龍 地に潜る龍【龍神?写真コレクション】

最近、マイブームの『龍』。 過去にアップしたものもありますが、ドラゴンの写真を集めてみました。 天を飛ぶ龍 7年前、元旦の日の出、難波宮から撮影したドラゴ・・・いやスネーク、いやツチノコ雲。(id:kaedeya さん。う、うなぎ!?) 2013年は巳年…

古代の港湾エリアと官公庁エリア【難波の小郡と大郡・再考】【日羅公の埋葬地(5)】★★

熊野街道の上町半島のスタート地点、八軒屋跡の碑が建つ永田屋昆布本店さんでいただいた非売品の冊子『八軒家』 ビジュアルで、かつ、詳しい内容に目を奪われます。その中の熊野古道曼荼羅(久保田昭 画)。 浪華往古図を3Dに描いた作品ですが、八軒屋=ク…