ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

大和川まで早朝【熊野詣】20キロウォーキング【四天王寺~住吉大社~大和川】

ダイエットで始めたウォーキング。先々週から週末は大和川コースに。往復で20キロ超、まだ暗い早朝に出発して昼前に家に帰るロングコース。朝の景色を紹介します。

目次

本文

四天王寺さん(家から2キロ)

夜明け前の四天王寺さん。亀の池を石舞台から。

東の空のひときわ明るい星は、明けの明星(金星)。

四天王寺 亀の池

金堂と五重塔、右の上空に明けの明星

天王寺駅 あべのハルカス(家から3キロ)

天王寺駅 あべのハルカス

人の少ない早朝のJR天王寺駅コンコース

あべのハルカスから阿倍野筋に下りてゆきます…ウォーキングコース中、唯一歩かない約20メートル。

阪堺(はんかい)上町線 東天下茶屋駅付近(家から5キロ)

天王寺駅から住吉大社を経由して大和川を越え、堺の浜寺公園までを往復する阪堺上町線(はんかい・うえまちせん。阪堺電気軌道上町線)。

熊野街道に沿って走行。今朝の一番電車。大阪らしい派手派手なラッピング広告が目印です(笑)。

軌道はところどころ一般道と並走します。

写真は、大阪の高級住宅街・帝塚山(てづかやま)方面。

阪堺線の軌道(一般道と並走)

振り返って…向こうに見えるのがあべのハルカス

万代池(まんだいいけ)付近(家から7キロ)

ここまで来て、東の空が白み始めました。

万代池

勾玉の形の池をぐるりと回っているうちに、空は赤みを帯びて、上空は青色に変わります。

万代池

上町線(堺方面行き)は帝塚山の通りを過ぎると再び線路になり、神の木(かみのき)駅付近で大カーブを描いて住吉大社(背中の方向)に向かいます。

阪堺 上町線の大カーブ

住吉さんあたり(家から8キロ)

住吉大社境内 楠珺社(なんくん しゃ)御神木の大楠

浅澤社(住吉大社境外末社

遠里小野あたり(家から9キロ)

遠里小野は「おりおの」と読みます。大阪の難読地名のひとつ。

グーグルマップに載っていない農神社。

由緒不明の小社ですが、相当に古い社ではないかと考えています。

お社前の道が熊野街道

向こうの開けたところが大和川の堤防です。

遠里小野 農神社 熊野街道の先に大和川堤防

御祭神は三柱。蒼稲魂大神はウカノミタマ(倉稲魂神)なので、お稲荷さんがベースでしょうか。

農神社 御祭神:蒼稲魂大神、埴山姫大神、野推大神

大和川(家から10キロ)

大和川堤防に着きました。

大和川 堤防(遠里小野)(左)雲上地蔵尊・白龍大神、(右)熊鷹と末廣大神

江戸期に氾濫を繰り返していた旧大和川*1を付け替えてできた川筋で、正式名は新大和川

わずか1年足らずで約20キロを、土盛りの堤で囲み、堺まで川筋を通した突貫工事であったため、いわゆる天井川で現在でも氾濫のリスクがあります。

なお、この川筋を通したおかげで、大和川が運ぶ大量の土砂で堺湊(さかいみなと)が浅くなり、中世に栄えた国際港湾都市としての機能を失いました。

大和川

大阪で水鳥を見るならここです。

さて帰りますか。

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*1:奈良を超えて大阪平野に入ると北上する出口のない川で、大雨のたびに氾濫を繰り返していました。戦前まで氾濫時の水は四天王寺あたりまで来ていたそうです