アラハバキ信仰
名古屋の古地形図を眺めていますと、桑名を西岸に、#津島神社 〜琵琶島(清洲)〜#熱田神宮 のラインは、古代の西国と東国を結ぶ #海の回廊 であった様子が見えてきます。#ミシャグジ信仰 #天白信仰 目次 古代の海の回廊 東国と西国を結ぶところ 古代の信仰…
はじめに 前回の続き。#忍坂坐生根神社 の案内板には #磐座(石神)、そして #陰陽石 のことが書かれていました。陽石は見つけましたが、陰石が見当たらず…しかし。#神籠石(ちご石) 目次 石神さん(磐座・陰陽石)信仰のこん跡 神籠石(じんろうせき、ちご…
はじめに 三重県志摩市大王町 #船越神社。明治期の激しい合祀の紆余曲折を窺わせ、境内にはかつての各社の御神体らしきものが複数。中でもしめ縄の巻かれた #馬蹄石 が目をひきます 目次 船越神社(三重県志摩市大王町船越) 船越神社 参拝 馬蹄石 本文 船越…
はじめに 伊勢志摩の #蘇民将来 の名が書かれた #伊勢しめ縄。厄除けの一方「千客万来」など良いものは受け入れる #サイノカミ信仰 に通じます #ハバキ(祓い)#京都祇園八坂神社 目次 伊勢市にて 鳥羽市相差(おうさつ) 鳥羽市立海の博物館(展示) 京都祇…
はじめに JR学研都市線 #河内磐船駅(かわちいわふねえき)前は、古墳時代の #鉄器工房跡 #森遺跡。一帯は多数の古墳をメインに弥生から鎌倉まで 各時代の遺跡が集積 #肩野物部氏 目次 河内磐船駅と森遺跡(肩野物部氏、鉄器工房遺跡) 須弥寺(しゅみじ)…
はじめに 銅鏡として史上最大の #盾形銅鏡(#富雄丸山古墳)の発見は大きなインパクト。よく似た #盾形埴輪 が #長原高廻り古墳(大阪市平野区)から出土。鋸歯文のデザインは外敵を防ぐ威嚇の意味があったようです #隼人の楯 目次 サカイを守護する超ハイレ…
はじめに 本州最北・東北最古の弥生式水田遺構 #砂沢遺跡*1 の #土偶。同じ津軽・亀ヶ岡 #シャコちゃん(遮光器土偶、縄文晩期)からの変化を考えてみました #井戸尻考古館 目次 結髪形、刺突文、そしてパンツ ボディの刺突文 しとつもん・さしとつもん シャ…
はじめに 考古学の資料でよく目にする #縄文の祭祀 とは何でしょうか?このシリーズ最終回として考えてみました。自然の #二項対立 と #転変 をあらわす #ぐるぐる渦巻文様。直感的に #陰陽五行 の原型のようなものを想起させます 目次 縄文祭祀とは何ぞや …
はじめに 道祖神(サイノカミ)的な信仰の起源は縄文時代?というテーマの前回の続き。#金生遺跡中空土偶(山梨県北杜市)のボディの前後に描かれた #ぐるぐる渦巻紋様 はあの世とこの世 #異世界 を繋ぐ出入口ではないかと妄想 #タイムトンネル #サルタヒコ …
はじめに 正月明け、各地で #とんど焼き。#サイノカミ とも云われる神事は #道祖神 の信仰に起源。『境界(際) の路傍に立ち、幸を迎え入れ、災厄を塞ぐ信仰』は日本列島広範に古くから深く根付いています 目次 道祖神とサイノカミ信仰 道祖神とサイノカミ…
はじめに 先日 #釣手土器(#香炉形土器)のことを書き、あらためて #太陽の塔 見学。大地に根ざす母胎、そしてあの世とこの世を繋ぐ #道祖神的な器 の表現か #スリット目 #遮光器土偶 #岡本太郎 目次 釣手土器(香炉形土器) タローさん(岡本太郎)の縄文解…
はじめに 母子ともに健全な出産は、哺乳類である人類の古今東西共通した祈り。火と灯りをイメージさせる #釣手土器(#香炉形土器)はその造形物かも #八ヶ岳美術館 #井戸尻考古館 #縄文のメドゥーサ 目次 八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)の火の女神フゥ…
はじめに 当ブログでは #アラハバキ #ミシャグジ など古い信仰のこん跡を追いかけることもテーマ #須弥山石 #マラ石(明日香) #出雲幸乃神社(京都) 目次 今井野菊さんが踏査したミシャグジのリスト 列島各地に登場する石神。例えば飛鳥 例えば京都 探せば…
はじめに 諏訪信仰の源流 #ミシャグジ信仰。私たちはその第一人者 #今井野菊 さんの粘り強い踏査とリスト化のおかげで、もう一歩進めた古代史考察ができます 目次 今井野菊(いまいのぎく)さん ミシャグジ信仰圏(チカト・テンパク信仰圏を内包) 縄文石棒…
はじめに 津軽 #岩木山 麓 #岩木山神社 を再訪したのは、中門前の狛犬さん(明治二十一年)の基壇に刻まれた #蟹守(かにもり、安産)と #倭文(しとり、子安)の暗示を再確認するため。子孫繁栄の祈りはあらゆる信仰の原点 #アラハバキ 目次 岩木山神社 中…
はじめに 旧暦三月酉の日 #諏訪大社上社前宮 #十間廊 に七十五頭の鹿の頭が並べられていた #御頭祭(おんとうさい)。#ミシャグジ神 と人が饗宴する神事。現在は簡略化され斎行。#神長官守矢資料館 で復元展示を見学できます #菅江真澄 #サナギ鈴 目次 謎め…
はじめに 先代までに失われた習わし #諏訪大社上社 神事の話を通して、神や精霊がどのようにとらえられていたのかがわかる #神長守矢家 現当主(78代守矢早苗氏)の証言は貴重 #ミシャグジ #アラハバキ との関係も考察 目次 ミシャグジ様のこと(神長官守矢…
はじめに 前回の続き #神長官守矢邸 には #諏訪大社上社 の祭祀政務を少なくとも千四百年以上掌握してきた #守矢家 が信仰した #御頭御社宮司総社 が鎮座。#ミシャグジ信仰 は日本の古い信仰のひとつで当社はその根源地 目次 神長守矢邸跡 御頭御社宮司(お…
はじめに 諏訪八ヶ岳地方・縄文の代表的な展示館のひとつ #井戸尻考古館 で特に惹かれた解説案内がいくつかあり、本記事ではそのひとつ #半人半蛙(はんじんはんあ)が描かれた土器について(全文起こしのため文字数多し) 目次 井戸尻考古館 半人半蛙が描か…
はじめに 東日本各地に縄文の #石棒 の出土に由来すると考えられるコンセイ地名や史跡名。それらを探すうちに見かけたのが #金生遺跡。八ヶ岳や南アルプスを見晴るかす遺跡公園の入口にデカい石棒のモニュメント #中空土偶 #配石遺構 #注口土器 目次 コンセ…
はじめに 日本の古神道は #稲作弥生時代 が起源でしょうか。#弁天信仰 の由緒を伝える #京舞 #竹生島 は #水と太陽の祭祀 の聖地の「古くて忘れられた繋がり」を暗示しています #石清水八幡宮 #四天王寺 目次 幽玄の世界 京舞・竹生島(ちくぶじま) 四天王…
はじめに 先日紹介したイタリアの研究チームの #前方後円墳 の考証論文、一次資料(元論文)を翻訳にかけて、理解の範囲でまとめておきます(間違っていたらスミマセン。最初に謝っておきます。笑)#ストーンサークル 目次 前方後円墳の垂直方位と太陽軌道の…
はじめに 日本古代史にとっての黒船でしょうか。謎の多い #前方後円墳 の秘密に迫る研究がイタリアからやってきました。#太陽祭祀 との関係は私も推理していますが、前方部の直線ラインから日月の軌道に迫るとは Splendida!#箸墓古墳 #仁徳天皇陵 目次 前方…
はじめに 十三湖はアイヌ語のトーサム(湖のほとり)が語源という説。真偽不明ですが縄文時代から恵みの水辺。北海道と交易した #円筒土器 文化は #亀ヶ岡 に繋がります。中世には #安藤氏 #安東水軍 が跋扈 目次 Beatles「Let It Be」 オセドウ貝塚(縄文人…
はじめに 奥津軽 #十三湖 北岸の丘陵に鎮座する #相内神明宮。一帯は津軽と渡嶋(北海道)を海路で繋ぐ古代の交易拠点。 参道の樹に #虫おくり の龍神。ユニークな表情の狛犬さん 目次 相内神明宮・アラハバキ神社(オセドウ貝塚)(青森県五所川原市) 相内…
はじめに 遠野 #山崎のコンセイサマ(#金勢神社)参道や境内に一対の #陰陽石 複数。本殿に工事現場で発見された高さ1.5mの御神体。さらに大きなものが見つかれば代えられるそう。#遠野物語 には #オコマサマ と似ていると書かれています(20211019参拝)…
はじめに 青梅市の3回目。出土した縄文 #石棒 が #おしゃもじさま になった経緯。郷土博物館の三好さんは #石神(シャクジ・セキジン)が転訛して杓子(シャモジ)を奉納するセキ #咳鎮め の社になった経緯を解説。練馬区石神井とも共通 目次 青梅市郷土博…
はじめに 青梅市郷土博物館で主に縄文展示と #石棒 を見学した後 #おしゃもじさま の祠へ参拝。現地には案内や目印もなく少し迷いましたが、勝沼城址南東の山腹に祀られていました 目次 青梅市郷土博物館 巨大石棒の展示 おしゃもじさま(参拝) おしゃもじ…
はじめに 先日、東京行の休日に #おしゃもじさま 参拝のため #青梅市 に行きました。縄文中期(六千年前)の青梅あたりは #多摩川 の流れがつくり出した扇状地がひろがり住みやすい河岸段丘に多数の縄文集落があったようです。#青梅市郷土博物館 #耳飾り #亀…
はじめに 京都市内には #道祖神(#サヘノカミ)を祀るお社がいくつかありますが、四条烏丸から近くの #松原道祖神社 はそのひとつ。神社前の四つ角は、江戸時代まで打ち首にする囚人を市中引き回した道中、ここで今生最後の念仏を授けたことから #十念ヶ辻 …