ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

出雲と大和

天空に現れる龍神さまや火の鳥【雷・稲妻】稲作弥生時代の利用法

昨夕は全国的に雷雨が発生していた模様。夕方ウォーキングで雷。光る夜空を眺めていて #高鴨神社(奈良県御所市鴨神) 宮司さんが #鴨族 に言及されていたことを思い出しました #稲妻 #宮沢賢治 目次 龍神さま 火の鳥 花火 稲作弥生時代の雷利用法 本文 夕方…

富雄丸山古墳と宝来山古墳(垂仁天皇陵)の太陽方位の共有(同伴性)

はじめに 学術論文のようなテーマになってしまいましたね日本書紀 #垂仁天皇 #野見宿禰 のよく知られた話から、#宝来山古墳 が垂仁天皇陵ならば、太陽方位を共有する#富雄丸山古墳 の被葬者は!? 目次 奈良盆地北西の「トミ」伝承地エリア 「トミ」に関連す…

【松帆銅鐸】赤銅色に輝き、鳴り響いた銅鐸【淡路島の古代史】展示情報の整理・備忘録

はじめに 先日紹介した「奇跡の松帆銅鐸展~砂山からの軌跡~(玉青館)」より。出土全七点整理(写真&情報)。四号銅鐸をみると赤銅色に輝き鳴り響いていたことが確認できます #同笵銅鐸 #荒神谷遺跡 #加茂岩倉遺跡 目次 【銅鐸の編年(玉青館)】「鳴らす…

【出雲後物部】弥生時代から古墳時代へ 歴史を創った血脈のプリンス【弘法大師・空海さん】

はじめに 大和と河内を繋ぐ生駒山麓に盤踞した #出雲族 首長 #ナガスネヒコ。妹の #ミカシキヤヒメ は #ニギハヤヒ に嫁ぎ #物部氏 の祖 #ウマシマジ を生む。弘法大師 #空海さん 母方の #阿刀氏 はその直系ということになります ニギハヤヒに嫁いだ出雲族・…

【外山(とび)桜井茶臼山古墳】古代水銀朱(辰砂)の道 首長級の墳墓?

はじめに 桜井市 #外山(とび)。大量の #水銀朱 で真っ赤に染められた石室で有名な #桜井茶臼山古墳(前期古墳時代、大型前方後円墳)。初瀬川が大和川に名を変える #磯城邑 伝承地。#宇陀 からヤマトに #辰砂 を供給する交通の要衝でした 目次 外山(とび…

【野見宿禰が繋ぐ出雲と大和】弥生~古墳時代。古代ヤマト 謎解きの鍵は相撲【十二柱神社(2)】

はじめに 桜井市出雲の氏神さん #十二柱神社 二回目。狛犬の基壇を支える八人(阿吽各四人)の力強い力士像。#原始三輪山(もとみわやま)榮長増文氏の記述を参考に紹介。境内には相撲の開祖、埴輪づくりの #土師氏 の祖でもある #野見宿禰 の五輪塔 目次 力…

纏向遺跡に繋がる 野見宿禰の古代の道【秋分の日の日の出】

はじめに 秋分の日の出を見るため #纏向遺跡 に。#穴師山 からの日の出を確認。複数の史跡や伝承から、纏向・穴師山は #土師氏 の祖、相撲の祖 #野見宿祢 が出雲(桜井市)と行き来した古代の道である可能性が高いです。#原始三輪山 目次 纏向遺跡居館跡から…

【私の古代妄想史③】原始三輪山(もとみわやま)という大コンセプト【榮長増文氏】

はじめに 読みはじめで、私の古代妄想「史」という表題には合いませんが、今後の考察に大影響を与える予感しかない #目ウロ の良書を紹介します。#榮長増文 著 #原始三輪山(#もとみわやま)(2010年4月)#桜井市出雲 #穴師坐兵主神社 目次 原始三輪山 榮長…

【葛城天神社】出雲と大和を最短で結ぶ 畿内最大級の国見【大和葛城山】

はじめに 天神社というと御祭神は菅原道真公ですが、はるか昔の出雲では #国造りの祖神 が御祭神だった?。#大和葛城山 の頂に鎮座する #葛城天神社(御祭神:#国常立命)はそのこん跡かも。山頂からはヤマト平野と大阪平野(瀬戸内海)をまとめて #国見 で…

【相撲神社(野見宿禰社)】史上はじめて天覧相撲が催された穴師のカタヤケシ

はじめに 奈良県桜井市穴師(あなし)の奥 #カタヤケシ(地名)の #相撲神社。御祭神は #土師氏 の祖 #野見宿禰(ノミノスクネ)。日本書紀はここで日本史上初の天覧相撲が催されたと伝えます 目次 相撲神社 史上最初の天覧相撲譚(日本書紀・垂仁天皇条)考…

【纏向 珠城山古墳群】墳丘に鎮座する稲荷神社【垂仁天皇と野見宿禰、相撲の発祥】

はじめに 纏向の東 #三輪山 北麓の穴師(あなし)に向かう途中。#野見宿禰(ノミノスクネ)と #当麻蹴速(タイマノケハヤ)が史上初めて相撲をとったとされる垂仁天皇 #纒向珠城宮跡。近くに後期の #前方後円墳 3基がならぶ #珠城山古墳群。中央の古墳の墳丘…

【大直禰子神社(若宮社)】三輪山の神と観音様、オオタタネコと若宮

はじめに 先日紹介した御所市の #多太神社 の流れで。一年前の今頃、大神神社(桜井市)摂社 #大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ、#若宮社)に参拝。当社御由緒には「御祭神が大物主大神のご子孫であることから若宮社とも呼ばれる」と書かれています 目次 …

【私の古代妄想史②】背広姿のカタリベ【司馬遼太郎エッセイより】

はじめに 私の古代妄想史・2回目。初期の #司馬遼太郎 さんのエッセイに出雲の不思議な話が2つ。司馬さんの先輩T氏は島根(出雲)の名族出身。自分の代で出雲の社家をやめ大阪に出て新聞記者に。#語部 #斎木雲州 目次 司馬遼太郎が考えたこと(1)新潮文…

【名柄遺跡】初期型の銅鐸・銅鏡がセットで出土 弥生時代の祭祀のスガタ

はじめに 奈良県御所市の #名柄遺跡。大正七年にセットで出土した初期型の #銅鐸(流水文横帯文銅鐸)と #銅鏡(多紐細文鏡)。いずれも #国宝 として #東京国立博物館 に収蔵されています。#葛城の大鳥 #長柄神社 目次 名柄遺跡(奈良県御所市) セットで出…

【長柄神社】葛城の大鳥 クニウミ・クニづくりを祈るヒメミコの宮

はじめに 葛城山麓、一言主神社の近くの #長柄神社 に参詣。御祭神は出雲族の #ヒメミコ(姫巫女)下照姫命。境内から西の方に #葛城の大鳥。その美しい山容を遥拝する社で古くは神聖で重要な祭祀が行われていたのでしょうか。1回目。神社の紹介 目次 長柄神…

【私の古代妄想史①】ネットサーフィンから謎たくさんのダンジョンへ【当ブログ誕生秘話( ´艸`)】

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 はじめに 特に何かの記念日でもないのですが、当ブログ(ものづくりとことだまの国)を書き始めた経緯を。オリンピックにあやかって漫画の吹き出しプラカードを使いたかっただけかも( ´艸`) #出雲伝…

ヤマト創世記【大物主神=事代主神?】出雲屋敷とイスケヨリヒメ伝承【山の辺の道・狭井川】

まとめ 飛鳥坐神社の「#事代主 が首渠神(ひとごのかみ)として神々を連れ #飛鳥の神奈備 に鎮座」という御由緒。その場所には諸説ありますが、シンプルに #三輪山 かも知れません #出雲屋敷 #イスケヨリヒメ #狭井川 #大神神社 目次 山の辺の道・狭井川 日…

【ヤマト創世記の舞台】出雲の神を祀る河俣神社と木葉神社【曽我川 流域(1)】

まとめ 大和葛城山 が源の #曽我川 #葛城川 は大和盆地を北上し合流、大和川に注ぎます。二川流域には #弥生遺跡、古墳時代の #曽我遺跡(玉作)など。初回は #ヤマトの首渠神(ひとごのかみ)#事代主 の #河俣神社、#コノハナサクヤヒメ の #木葉神社 #雲梯…

【ヤマト創世記】事代主・首渠神(ひとごのかみ)として神々を連れ飛鳥に鎮座【飛鳥坐神社】

目次 飛鳥坐(あすかにいます)神社 御祭神(式内社) 子孫繁栄・五穀豊穣の陰陽石、おんだ祭 奥の社、元伊勢伝承 創建地についての明日香伝承 御由緒 関連記事 明日香村栢森(かやのもり)、加夜奈留美神社 倭笠縫邑・檜原神社(大神神社末社) 大阪・今宮…

いよいよ始まりますね!日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」東京国立博物館 (トーハク)

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」 東京国立博物館・平成館(東京都台東区上野公園13−9) 前期展示:2020年1月15日(水)~2月9日(日) 後期展示:2020年2月11日(火・祝)~3月8日(日) izumo-yamato2020.jp ポスターデザイ…

神社はいつ、どのようにして始まったのだろうか? 三輪山信仰と大神神社 縄文文化の木造建築技術

私たちが慣れ親しんでいる神社の木造建築様式は、弥生時代のヤマトで確立されたと思う。 www.zero-position.com 唐古・鍵遺跡(紀元前200年~西暦200年)の集落内の棟持柱(むなもちばしら)のある大型建物が、確認されているものでは日本最古級 棟持…

等彌神社(4)八咫烏(やたからす)の御神像・雑考

等彌神社(とみじんじゃ)に興味をもったそもそもの理由。 熊野から山背に至る「長い道のり」のヤマトでのこん跡を探すためだ。 www.zero-position.com (本記事は前回から続いてます、以下、少し前回のリピート) 北極星が結ぶ二つの神社にヤタカラスの出発…

出雲と津軽を結ぶ「点と線」が示唆する古代日本列島の民族移動と習合、イズモ型都市国家の形成★★★日本の謎の古代史(11)

たいへん面白いツイート(yurinさん)に出会ったので掲載。 おもわずその通り!と膝を打って(イテテ!)ついついリツイート。 ツイッターより 著者の斎藤茂也先生について。 www.saitou-naruya-laboratory.org 一昨年ぐらいだったか、このブログを始める前…

等彌神社(3)謎の神像は御神宝 二本足でヒトガタの八咫烏(やたからす)

訂正とお詫び このシリーズ初回の記事について、指摘があり、確認したところ御神紋は光輝く「トビ(鵄)」でした。最初に「八咫烏」と書いていましたが、訂正しました。 www.zero-position.com 神武東征神話の要約(日本書紀、古事記) カムヤマトイワレビコ…

等彌神社(2)御神体の鳥見山のいただき「鳥見の霊畤(れいじ)」にお詣り

(四回シリーズ) www.zero-position.com 下津尾社、上津尾社をお参りした後、早速、御神体山の鳥見山に登ることにする。 手水舎で清めて杖をお借りする。 気になる神像については、鳥見の霊畤にお参りしてから。 等彌神社 神像 レプリカ お詣りの山道には、…