はじめに
葛城山麓、一言主神社の近くの #長柄神社 に参詣。御祭神は出雲族の #ヒメミコ(姫巫女)下照姫命。境内から西の方に #葛城の大鳥。その美しい山容を遥拝する社で古くは神聖で重要な祭祀が行われていたのでしょうか。1回目。神社の紹介
目次
本文
葛城山麓の一言主神社(案内板④)の次に、近くの長柄神社(⑤)にお詣り。
長柄神社(ながら、奈良県御所市名柄)
(34.44002256046067, 135.71689802498034)(数台の駐車スペースあり)
御祭神は、出雲(鴨族)の姫神。一言主神社や高鴨神社の姫宮*1とされ、姫の宮 とも云われます。
創建年代は不詳の古社。日本書紀に「天武天皇(9年)が、長柄杜(ながらのもり)で流鏑馬(やぶさめ)をご覧になった」という記述。
御祭神:下照姫命 (したてるひめのみこと)
案内板より冒頭一部。)長柄の地名は長江が長柄(ながえ)になり、長柄(ながら)になった。長柄はゆるやかく長い葛城山の尾根(山稜)を意味し、ナガラは急斜面の扇状地になった古語であるともいわれる・・・
葛城の大鳥(開物が命名)
写真で解説しますと、左(南)が金剛山、右(北)が葛城山で、中央の凹んだところ(鳥の頭に見えるところ)が 水越峠(みずこしとうげ)。奈良から大阪南部に抜ける古道です。峠の高い所で東西に分水した流れが、奈良側にくだる所がこのあたり(名柄)で、古代には、水が豊かで稲作が発展した扇状地だったと考えられます。
弥生の稲作が発展したところ・・・つまり、長柄神社はクニウミの景色を遥拝し、クニづくりの発展を祈る出雲族のヒメミコ(姫巫女)の祭祀場であったところと想像することができます。
それにしても山稜のカタチ、地に伏せた大鳥が巨大な翼を広げて、今から空に飛び立とうとするスガタに見えませんか。葛城の大鳥 と呼びたい見事なカタチです。
長柄神社 境内
境内には子供たちの公園がありました。
過去記事 生駒の大鳥
*1:祭祀を行う姫御子(ひめみこ)の社