はじめに
「カモ」は「カミ」の語源の一つ。カモノオオミカミと呼ばれる #アジスキタカヒコ、その妹神は #シタテルヒメ。お二方は青森から鹿児島まで全国で祀られている。#高鴨神社 御由緒 は弥生時代 #鴨族 の繁栄を想起させる内容(2019年10月下旬参拝)
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高鴨神社(たかがもじんじゃ。通称:上鴨社)
(34.408397044302674, 135.70768890676578)〒639-2343 奈良県御所市鴨神1110。近鉄・JR御所駅から車で約20分。
御祭神:阿遅志貴高日子根命(あじすきたかひこねのみこと、迦毛大御神(かものおおみかみ))、事代主命、阿治須岐速雄命(あじすきはやおのみこと)、下照姫命(したてるひめのみこと)、天雅彦命(あめのわかひこのみこと)
由緒)当地は少なくとも縄文晩期より集落が形成され祭祀が行われていたことが、近年の考古学調査で明らかとなっております。当高鴨神社は全国鴨(賀茂系)の神社の元宮*1で、古代より祭祀を行う日本最古の神社の一つです。主祭神の 阿遅志貴高日子根命(あじすきたかひこねのみこと)はまたの御名を迦毛大御神(かものおおみかみ)と申され、この大御神と名のつく神様は記紀には天照大御神・伊邪那岐大御神と三神しかおられず、死した神々をも甦らせる事ができる御神力の強き神様であります。迦毛大御神は、北は青森県から南は鹿児島県に至るまで約三百社 でお祀りされており。妹神の下照姫命は全国約百五十社でお祀り されております。福島県一宮の都々古別神社、栃木県日光の二荒山神社、高知県一宮の土佐神社、関東方面では秋葉神社等、鴨と名のつかない神社も数多くあり、伊勢の皇大神宮の摂社の中にも鴨神社が祀られております。「カモ」は「カミ」の語源の一つと考えられており、「カモす」という言葉から派生し、「気」が放出しているさまを表しております。県内には延喜式内社が二百十六社あり、その中でも特に霊感が強く月次・相嘗・新嘗の祭りに官幣に預かる名神大社は僅か十二社しかありません。そのうちの 五社(高鴨神社・高天彦神社*2・一言主神社・鴨都波神社・葛木坐火雷神社*3)がここ葛城地方 にかたまっております。当時、この地方が朝廷を始め国家にとって重要な位置を占めていたことがわかります。一つの理由として背後の山と深い関係があります。金剛山は明治四年まで女人禁制の霊山で、役行者・行基・円光・道鏡などが修行した山です。葛城の峯(現在の金剛山・葛城山など)には霊力の強い神々が住み、そこで修行をすればその神々の験力を得られるとされ、験力を修めた者のことを修験者(行者とも)と呼ばれました。