はじめに
葛城山を遥拝する #鴨山口神社。クジラ(櫛羅)に鎮座。#葛城鴨氏 の点と線が交差する古社。かつて #上鴨社 と称され、近くに猿田彦神が顕現したというサルメ(猿目)地名。重要文化財・坐像二体、など(一回目)
目次
本文
鴨山口神社(かもやまぐちじんじゃ)
(34.46152427611796, 135.71524063256365)奈良県御所市櫛羅(くじら)2428/鴨都波神社(下鴨社)から西へ約2キロ
御祭神:大山祇命(オオヤマツミノミコト)【配祀】大日霊命(オオヒルメ)、御霊大神(ゴリョウオオカミ)、天御中尊(アメノミナカノヌシ)(奈良県HPには次の一柱も:国常立命(クニトコタチ)
御祭神については、出典により少し異なっており、何らかの変遷(事情)があったものと考えられます。
今は由緒板からも神名が消えていますが、国常立命(クニトコタチ) は謎の古代史を追う上で注意を払うべき神格の一柱です。
御由緒)葛城山地の扇状地、櫛羅大湊に位置する本社は、古くから朝廷に皇居の用材を献上する山口祭を司った由緒深い神社であります。祭神は大山祇命、大日霊命、御霊大神、天御中尊をお祀りしています。『延喜式神名帳』には、山口社は十四社あるが、そのうち、葛上郡の鴨山口神社が本社であるとされており、すなわち、式内の大社として格式の高い神社であります。(中略)本殿に安置されている大日霊貴命坐像(おおひるめのむちのみこと・ざぞう)、御霊大神坐像(ごりょうおおかみ・ざぞう)は国の重要文化財に指定されています。
朝はやい参拝で社務所が閉まっており重要文化財の坐像二体は見学できませんでした。
文化遺産オンラインを検索してみましたが、残念ながら写真はナシ。(坐像に関する記載が御所市観光HPにありましたので転載)
御所市観光HPより)御相殿に配祀奉る大日霎貴命・御霊大神は、昭和24年2月文部省より国の重要文化財に指定を受けその造りは木造で姿は座像で大日霎貴命は衣冠を付けられて大きさは56センチです。御霊大神の方は女神とされ大きさは50センチです。尚、造られた時代は藤原時代前期(西暦800年代)*1の作とされています。
大日霎貴命(おおひるめのむち)はアマテラスか?と考えていましたが『衣冠を付けた』ということから男性像のようです。
衣冠を付けた大日霎貴命坐像と、並ぶ女神の御霊大神坐像。。。
以前に『謎の櫛石窓(くしいわまど)、豊石窓(とよいわまど)』(兵庫県櫛石窓神社)を紹介しましたが、門神(随身)とされる櫛石窓は男性像、豊石窓は女性像でした。
櫛石窓。。。ここは 櫛羅(くじら)の地名。
坐像を実見しないと何とも言えませんが、繋がりそうな予感がします。
あらためて拝見させていただきたいと思います。
上鴨社と下鴨社について
地元では、鴨都波神社(下鴨社)に対して「上鴨社」と呼ばれていたとのこと。
確かに、鴨都波神社の真西、葛城山の高い所に鎮座しています。
なお、現在「上鴨社」と呼ばれているのは、もっと南、金剛山麓の高鴨神社。
鴨山口神社 境内社
境内社はあわせて六社(天満神社(菅原道真)、金毘羅神社(大物主命)、八幡神社(誉田別命)、稲荷神社、春日神社、椿山神社(宇迦之御魂神)、天照皇大神宮)。
案内板より)『当社西方に猿目(さるめ)の地名。昔、猿田彦大神(サルタヒコ)が顕れた(ところ)』