津軽 #蟹田川 沿いの #桂渕神社。たまたま車で通りがかり朱い鳥居に惹かれて参拝。手入れの行き届いた御本殿には #龍神樣 と #石神様(陽石)の神像。集落に伝わる沼の主の大蛇の言い伝えが御由緒
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龍神様の社 桂渕神社
(41.0468133, 140.6243804)/青森県東津軽郡外ヶ浜町蟹田中師桂沢030/青森市から外ヶ浜沿いに国道280号線を北上。中泊町方向に左折する県道12号線沿い。青森市から車で約40分。駐車スペースあり。
青森市から外ヶ浜(津軽半島東沿岸)沿いに北上して、蟹田川を超えて県道12号線を西に左折してほどなく、道路沿いに朱い鳥居が見えたので参拝。
扁額に桂渕神社と書いてありました。
御本殿の扉をガラガラ…失礼いたします。
神社から見える蟹田川近くに桂淵(かつらぶち)と云う沼があったらしく、当社はその主であった龍神様を祀る社であるようです。
御本殿の様子
御祭神:桂渕大神(龍神様)
たくさんの龍神様の絵が掛けられていました。
祭壇には鏡のほか、
龍神様と…石神様…ですね。
神社なので石神様かと思いますが、陽石は、お地蔵樣にも観音様にも見えます。
今年の津軽行では、石神(陽石、縄文石棒)を探して可能であれば見てみたいと考えていましたが、
事前の調べはもちろん情報もない中で、たまたま参拝した神社で、偶然にも拝見できたことには大変ビックリしました。
それにしてもこの組み合わせ…直感的に龍神樣のクルッと巻いた蛇体が女性で、石神様が男性であるというイメージを抱きました。
桂渕神社の言い伝え(御由緒)
先日紹介した「陸奥の伝説、森山泰太郎編著」に、桂渕の言い伝えが載っていたので転載しておきます(76ページ)
東津軽郡蟹田町中師に、桂渕という沼がある。むかしは周囲六百メートルもある大きな沼で、沼の中に島があり、一本のカツラの大木が茂っていた。この大木は沼の主の化身といわれていた。あるとき、四人の山子がこの木を切ったところ、幹から、血を流して大蛇の姿に変わり、沼の底深く沈んでしまった。沼の水は波立ち溢れ、血の色に染まった。そして大蛇は再び浮き上がらなかったという。大木を切った山子は、次々と病気になって死んでしまった。そこで村人たちは大蛇のたたりだと恐れて、お堂を立てて祀ったのが、今の桂渕神社であるという。毎年旧暦四月十九日に、この沼で村人たちは、その年の稲作の豊凶を占う。