ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

神話の生まれ方

【鞍馬の天狗】赤い顔に立派な長い鼻【鞍馬寺】寺紋は天狗の団扇!?

天狗で有名な京都市北部の #鞍馬山 #鞍馬寺に参拝。たくさんのおとぎ話や地域伝承に登場する赤い顔・長い鼻の #天狗。猿田彦(サルタヒコ)にも似ているところは古代妄想がそそられます 目次 叡山電鉄 鞍馬駅の巨大な天狗 妖怪なのか神なのか…英雄譚にも登場…

【桂渕神社(2)】山の神のお社に飾られた大わらじとまさかり【山神 大山祇尊】【津軽各地の大人伝説】

青森県東津軽郡外ヶ浜町 #桂渕神社の二回目。隣接して #大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀る #山の神 のお社。堂内には #蟹田川 上流域 から遷座した #山神様(磐座か?)。奉納物の #大わらじ と #マサカリ が目を引きました #大人伝説 目次 山の神のお社…

【東征神話の記憶】神戸沖から生駒の大鳥【天照山】を見晴かす

神戸ハーバーランドから明石海峡手前まで往復二時間のクルーズ。行きは #紀淡海峡 #淡路島 #明石海峡を一望。帰りには #生駒の大鳥(天照山)を見て古代妄想(神武東征)。初めて潜水艦(#無目堅間篭、まなしかたまかご)を見ました。#神戸ポートタワー #虹 …

【秋の訪れ】明け方の日と月と星のダンス【天津甕星】【香香背男】

今頃の季節、日の出前、東の天空に #明けの明星 が輝き、月とダンスしています。そんな景色を眺めていて #平田篤胤 がその正体を #金星 と解釈した #天津甕星 #香香背男 のことを少し考えました 目次 東の天空に輝く明けの明星 生駒の大鳥(天照山)と明けの…

【中央構造線 マップ】伊勢神宮、諏訪大社(四宮)、鹿島神宮

はじめに 例えば #伊勢神宮 #諏訪大社 #鹿島神宮 は地中をうごめく龍神や大ナマズを鎮めるかのように #中央構造線上に鎮座しています。#大鹿村中央構造線博物館 のマップでその詳細を見ることがてきます 目次 中央構造線の詳しい調べ方 伊勢神宮 諏訪大社 鹿…

志摩の「富士見」とダイダラボッチ伝承が繋ぐ海の古代史の点と線

はじめに 富士見とは #富士山 を遥拝すること。伊勢志摩地方には集落単位で #浅間信仰 が根付く。そして、おぼろげながら #ダンダラボシ伝承 との関係性が見えてきます 目次 志摩半島と富士山の信仰 富士山の信仰とダンダラボシ 近江地方のダイダラボッチ伝…

【石鏡神社】倭姫、海女さん伝承が残る漁港の街の氏神さん【子宝の石】

はじめに 石鏡漁港の #石鏡神社。「いじか」は伊勢神宮の地を定めた後、伊勢志摩を巡った #倭姫 の事蹟に由来した地名。境内に海女のお菊夫婦の子づくり伝承の #子宝の石 目次 石鏡神社(いじかじんじゃ)と地名の由来 石鏡神社 参拝 子宝の石 本文 石鏡(い…

【海士潜女神社】海女さんを祀る全国唯一の古社【倭姫命とお弁】

はじめに 漁港の街 #国崎(くざき)#海士潜女神社。垂仁天皇の皇女 #倭姫(やまとひめ)は #海女 の #お弁 より献じられた鰒(アワビ)を #伊勢神宮 の神饌としました #かづきめ #くぐりめ #熨斗鰒 目次 海士潜女神社(あまかづきめ、または、あまくくりめ …

【縄文の自然科学・考】二項対立(陰陽)と転変(五行)の思想【ぐるぐる渦巻】

はじめに 考古学の資料でよく目にする #縄文の祭祀 とは何でしょうか?このシリーズ最終回として考えてみました。自然の #二項対立 と #転変 をあらわす #ぐるぐる渦巻文様。直感的に #陰陽五行 の原型のようなものを想起させます 目次 縄文祭祀とは何ぞや …

【太陽の塔】あの世を背に、新生児をこの世に導く母胎【縄文の土器・土偶】

はじめに 先日 #釣手土器(#香炉形土器)のことを書き、あらためて #太陽の塔 見学。大地に根ざす母胎、そしてあの世とこの世を繋ぐ #道祖神的な器 の表現か #スリット目 #遮光器土偶 #岡本太郎 目次 釣手土器(香炉形土器) タローさん(岡本太郎)の縄文解…

【諏訪のタケミナカタ】中央構造線 神様の壮大な綱引き【鹿島のタケミカヅチ】

はじめに 伝承を伝える諏訪の語り部が #中央構造線 #フォッサマグナ の話を頻繁にするのが気になり調べてみると… #諏訪大社(四宮)は数万年単位で離れてゆく大地の割れ目の上に鎮座していました 目次 諏訪の語り部 【諏訪地方】中央構造線とフォッサマグナ…

住吉大社と太陽の道で繋がる【天照大神高座神社②】神社の栞より

はじめに 大阪平野(摂津・河内)から見て #生駒山系 は日出ずるところ。#天照大神高座神社 の栞には例えば #住吉大社 と同緯度、つまり #太陽の道 で繋がっていることが書かれていました 目次 天照大神高座神社の方位と太陽の道(当社栞より) 天照大神高座…

【乳海攪拌】ヒンドゥー教の天地創世神話とヴィシュヌ神【神話の生まれ方】

はじめに インド神話で #ラーフ #ケートゥ が登場する #ヒンドゥー教 天地創世神話 #乳海攪拌。不老不死の霊薬 #アムリタ を巡って天界人とアスラ(阿修羅)の争奪戦 #ヴィシュヌ #チャクラ #日食 #月食 目次 ヒンドゥー教の天地創世神話【乳海攪拌】 神話の…

【大宇宙の巨大な蛇】古代の天文観察とインド神話【九曜紋・考(6)】

はじめに 前回 #九曜紋 の#羅睺(らご)#計都(けいと)の正体は、古代インドの #ラーフ #ケートゥ であると紹介しました。神官(#バラモン)は日食が起きる理由を、天空の巨大な蛇神の働きとした神話を生み出しました 目次 太陽と月の軌道が重なる時、日食…

【北野天満宮(6)】御本殿前の眷属四社の意味 白太夫の秘密【菅大臣神社】

はじめに 菅原道真公が御祭神の #北野天満宮(京都市上京区)#菅大臣神社 の共通点。カーブする南北の参道とご眷属の四社。#老松社 #福部社 は牛、#火之御子社は #雷神。となれば #白太夫社 は本来 #風神 ではないかと妄想 目次 北野天満宮と菅大臣神社 御眷…

【天岩戸神社】天岩戸の磐座と神話伝承が残る天香具山南麓の神社

はじめに 稲穂がたわわに実る10月初旬 #天岩戸神社(奈良県橿原市)に参拝しました。各地に天岩戸神話の伝承が残る神社がありますが、当社は神話に登場する #天香具山 南麓に鎮座。美しい竹林の中の四個の #磐座 が御神体。珍しい #三つ鳥居 の拝所 目次 天…

時の支配者・太陽神の代理人【ヤタガラスとは何だろう?(その②)】※10月10日リライト

はじめに ヤタガラスを推理する時の3つ目の条件は #太陽祭祀 のこん跡。#藤原京のヤタガラス(畝傍山+葛城の大鴨)が見える複数の地点を繋いでみると、藤原京から見て南西に29度、#冬至の日の入 方向 が見えてきます #八咫烏 目次 藤原京の中心(内裏(…

【藤原京】ヤタガラスとは何だろう?(その①)【生駒山】

はじめに 京都 #下鴨神社 の案内札に『 #ヤタガラスは太陽、ナワテはヤタガラスの神様への参道』と書かれています。長い間謎と考えてきましたが #生駒山 と #藤原京 に共通するこん跡が謎解きのカギになるかも知れません #八咫烏 #神話の生まれ方 目次 葛城…

【ヤタガラス】鳥の姿と三本足のヒミツ・考【八咫烏】

はじめに 日本神話 神武東征で登場する #八咫烏(#ヤタガラス)熊野から大和までの遠く入りくんだ道のりを導いたカラス。鳥の姿と三本足のヒミツを考えてみました #飛鳥 #出羽 #三山信仰 #サルタヒコ #大神神社 #椿大神社 目次 京都下鴨神社のヤタカラス 全…

【茨田氏】ひょうたんからコマ。ではなく、水の流れに漂うひょうたんの話【秦氏】

はじめに 堤根神社(宮野町)の御由緒 #浮かびのひょうたん(日本書紀・仁徳期)の伝承。水に浮かんだ瓢箪が流れて行きつく先は。頭を整理しながらですが、いろいろ繋がってゆきそうな予感 #秦氏 #茨田氏 #彦八井耳命 #ひょっこりひょうたん島 目次 彦八井耳…

【鈴鹿・片山神社】神の国へ 峠越えの禊・祓いの聖所【塞の神と愛宕社】

はじめに 近江と伊勢、境の #片山神社。#伊勢神宮 に向かう #斎王(奉祀する内親王=姫)が神の地に入る前に #みそぎ #はらい をした所。水の #瀬織津姫、風の #気吹戸主、#塞の神 #坂上田村麻呂 #愛宕信仰 #狛犬のいない神社 目次 片山神社 (三重県亀山市…

【椿岸神社】春の緑 樹叢に咲く朱色の社【御祭神 天鈿女命】

はじめに サルタヒコの妻神 #アメノウズメ を祀る #椿岸神社。深い樹々の中に鮮やかな朱色の御神域。#椿大神社 本殿に寄り添うように鎮座しています。#芸道の扇塚 #招福の玉 #龍蛇神両地神社 #かなえ滝 #夫婦輪石 #獅子舞神事 目次 椿岸神社 御祭神は天鈿女…

【伊勢国一之宮 椿大神社】サルタヒコとアメノウズメ【猿田彦大本宮】

はじめに 春分の日。#近鉄特急ひのとり に乗って伊勢国一之宮 #椿大神社 に参拝。大きな御神域で参道を進むだけでも見どころたくさん。#猿田彦大神 #天鈿女命 目次 春分の日の朝 火の鳥 伊勢国一之宮 椿大神社(つばきおおかみやしろ) アラハバキ解 第35章…

【京都 清荒神】天台の荒神は三面六臂で牛に乗る【胞衣塚と魔除けの桃】

はじめに 平安京七口の一つ荒神口の由来の寺院。私が知る限り #天台宗の荒神社 は初めて。御本尊は牛に乗る三面六臂の #清三宝大荒神。#京洛七福神巡り 頭長の #福禄寿 の御朱印寺。境内には光格天皇の胞衣塚。山門に #魔除けの桃 目次 鴨川 荒神の飛び石 通…

【高津宮 谷末社】ナニワの黄泉比良坂?イザナギ・イザナミ・ククリヒメ【陰陽石】

はじめに 去年春まで通勤路だった #高津宮(#高津神社)梅林の道。二十年以上ほぼ毎日道から遥拝したのが #谷末社 あたり。石垣の中に #陰陽石 #黄泉比良坂 #イザナギ #イザナミ #ククリヒメ 目次 高津宮の梅林(大阪市中央区高津) 高津宮 谷末社 陰陽石 ア…

馬やら牛やら。大伴と佐伯の随臣。門神のクシとトヨ。聖徳太子と神功皇后?

はじめに 神社の #随神門 には大伴と佐伯の木造が一対。#天孫降臨神話 では門は #天岩戸別(#櫛岩窓 #豊岩窓)と紹介されています。謎の多い神様ですが #櫛石窓神社 の木造坐像の姿は #聖徳太子 #神功皇后 かも。それぞれ馬と牛に縁のある人物です 目次 随神…

アボリジニ民族のドリーミングと縄文思考(211追記あり)

はじめに 昨年暮 #国立民族学博物館(万博記念公園内)を見学。オーストラリア先住民族 #アボリジニ 展示。#ドリーミング 私たちとは全く違った時間の概念 #時空を超えたコミュニケーション回路 の世界。五万年の文化 #久保正敏氏 目次 ドリーミング アボリ…

【奈良 倭文神社(1)】フツと切れた大蛇のシッポは帯解へ飛びアタマを祀る【蛇塚神社】

はじめに 奈良市内 #倭文神社 #しずりじんじゃ に参拝。春日大社系・藤原氏の一族が769年に勧請。一帯の古地名は辰市郷。境内社に #蛇塚神社 が鎮座するなど #大蛇伝説 が残されています #ヤマタノオロチ伝説 #スサノオ #龍頭山西福院 #物部氏 目次 倭文神社…

【アラハバキ信仰・考(4)】古代日本で「誕生」に反転した理由【「荒」の考察】

はじめに 地元大阪の #四天王寺 は #荒陵(アラハカ)の地に建立されたことから山号は #荒陵山。そこから #アラハバキ に興味を持つように。「荒」は、古代日本では中国とは逆に「生、誕生」を意味します #多賀城 ##荒脛巾神社 目次 多賀城 荒脛巾神社境内 …

【アラハバキ信仰・考(2)】多賀城・荒脛巾神社『二荒神社』の碑が意味すること【荒神信仰】

はじめに 多賀城 #荒脛巾神社 境内二つ目の疑問。二つの社の間に建てられた #二荒神社 の石碑。その意味は、二つの荒神さん?。そこから始まり、#アラハバキ信仰 はスガタ・カタチを変えて全国に広がっている、と考えるようになりました 目次 境内『二荒神社…