ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

道祖神

【地蔵盆】行く夏来る秋。季節の境目に想う【継承された道祖神の信仰】

蓮の華が描かれた提灯に明かりが灯る #地蔵盆。お供えをして地域の子どもたちの安全と健康を祈願。虫の声も賑やかに、朝夕の風と雲と光に秋の気配 #道祖神 #サイノカミ 目次 夏と秋のせめぎ合い 光と雲が描く一期一会のデザイン 地蔵盆 本文 夏と秋のせめぎ…

【道祖神】 境界(際) の路傍に立ち、幸を迎え入れ、災厄を塞ぐ【サイノカミ】

はじめに 正月明け、各地で #とんど焼き。#サイノカミ とも云われる神事は #道祖神 の信仰に起源。『境界(際) の路傍に立ち、幸を迎え入れ、災厄を塞ぐ信仰』は日本列島広範に古くから深く根付いています 目次 道祖神とサイノカミ信仰 道祖神とサイノカミ…

平安京の王城守護 都市斎場から鬼門へ

はじめに 日本オリジナルの #鬼門 の考え方。平安京創都のころはまだそのような考え方はなく、東西南北に広がる都を #四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)と四角の #都市斎場 で守るという考え方でした #慈覚大師円仁 #猿田彦 #神猿 目次 王城守護・鬼門のコンセ…

【大田神社】四神一体で長寿福徳を祈る上賀茂神社の摂社【道祖神と福徳神】

はじめに かねてよりお詣りしたかった #上賀茂神社(#賀茂別雷神社)の境外摂社 #大田神社(恩多社)。境内末社四社はいずれも上賀茂社の境外末社格。古い #道祖神 の社から京の皇族や貴族の保護のもと発展した古社であることがうかがえます #大田神 #猿田彦…

【塞の神社】河内と和泉 中高野街道の道祖神【道の信仰・考 】

はじめに 古道 #中高野街道 和泉と河内の国境に鎮座する #塞の神社(#道祖神 #さいのかみのやしろ)#宝神神社 とも 東に進むと #住吉大社 北に進むと #四天王寺 #おかめとひょっとこ 目次 塞の神社(大阪市東住吉区矢田6-5) 道祖神(サイノカミ)について…

【出雲路幸神社】出雲文化の色濃い下鴨に残された新・旧サルタヒコ信仰 習合の姿

はじめに 出雲の地名が残る京都 #下鴨デルタ。#幸神社では 平安時代を挟んで新旧の #サルタヒコ信仰(#サイノカミ信仰)をまとめて見ることができます。#道祖神 の立石と #神猿(#三番叟)となった #猿田彦 の姿 目次 出雲路幸神社(京都市上京区幸神町303寺…

【鈴鹿・片山神社】神の国へ 峠越えの禊・祓いの聖所【塞の神と愛宕社】

はじめに 近江と伊勢、境の #片山神社。#伊勢神宮 に向かう #斎王(奉祀する内親王=姫)が神の地に入る前に #みそぎ #はらい をした所。水の #瀬織津姫、風の #気吹戸主、#塞の神 #坂上田村麻呂 #愛宕信仰 #狛犬のいない神社 目次 片山神社 (三重県亀山市…

【鈴鹿峠 鏡岩】神の国の磐境(いわさか)塞の神祭祀のこん跡

はじめに 伊勢神宮が鎮座する #伊勢国 は神の国。#鈴鹿峠 #鏡岩 は #磐境 #塞の神信仰 のこん跡。峠に出没する山賊、平安初期の武勇 #坂上田村麻呂 も登場する #立烏帽子 #鈴鹿御前 説話の舞台 目次 阿須波道 東海道 鈴鹿峠 田村神社跡 鏡岩 鈴鹿峠 説明板(…

「やちまた」と子孫繁栄 縄文から現在まで カタチを変えて残る【道と際の信仰】

はじめに 先日紹介した#多賀城市 #荒脛巾神社 の二重祭壇や #二荒神 の意味。古い信仰 #アラハバキ と #道祖神 などの「複雑な」繋がりを考えてゆくうえで、手始めに去年夏の記事をリライト。#古代連想のやちまた カテゴリー追加 目次 やちまた(八衢、八岐…

【多賀城 荒脛巾神社】謎が多いアラハバキ信仰 現在に残された姿【道祖神とセットになった社】

はじめに 多賀城跡からほど近い所に鎮座する #荒脛巾神社。特殊な構造の社で祭壇が二つ。手前には旅や移動の祈願成就にたくさんの靴が奉納されていました。奥の祭壇には #道祖伸 の扁額。#アラハバキ は謎の多い古い信仰。#荒神信仰 とも関係がありそうです …