はじめに
伝承を伝える諏訪の語り部が #中央構造線 #フォッサマグナ の話を頻繁にするのが気になり調べてみると… #諏訪大社(四宮)は数万年単位で離れてゆく大地の割れ目の上に鎮座していました
目次
本文
諏訪の語り部
私はブログをツイッターで共有しているのですが、フォロワーさんからたいへん勉強になることを教えてもらうことがあります。
この度は@PONTAMAOさんから 諏訪の語り部 の動画を教えてもらいました。
長尺の動画(1:01:23)ですが、諏訪で生まれ育ち語り部として活動しておられる谷澤晴一氏の諏訪信仰のお話はたいへん面白いです。
私は、物部守屋伝承、善光寺と四天王寺、野沢菜と天王寺蕪(かぶら)、生島足島(いくしまたるしま)、時代は遅れて真田幸村の生涯など…信州信濃と大阪を繋ぐ歴史の線があり、主に 信濃と大阪 カテゴリーとして紹介していますが、
伝承はその地域の人たちが、それぞれに紡いてゆくことが大切なことだなぁと痛感します。
先日の備忘録的な記事で、諏訪大社上社二社(前宮・本宮)に簡単に触れましたが、それに反応して、@PONTAMAOさんからの情報でした。
日本列島の中央構造線は列島を東西に、フォッサマグナは列島を南北に貫き、引き裂く大断層帯。
諏訪の語り部・谷澤さんが、頻繁に大断層帯の話をしておられたので、少し気になって調べてみると…。
諏訪地方の峡谷と諏訪湖は、中央構造線の巨大な運動によって形づくられたことは知っていましたが、
なんと!フォッサマグナ(紫線)の運動に引っ張られて、中央構造線(赤線)が南北12キロも引き裂かれているとは知りませんでした。
これからどんどん引き裂かれてゆくのでしょうね。
諏訪大社(上・下四社の位置)
では、大鹿村中央構造線博物館の図と、諏訪大社四社の位置を見比べてみてください。
中央構造線が分断された二つの端に、ちょうど上社二社と下社二社が鎮座していますね。
…まるで、これ以上引き裂かれるのを止める 留め金具 のように。
さて、もう一度日本列島地図をご覧ください。
諏訪地方を通る赤い線の中央構造線は、房総半島の東端に向かいます。
ちょうど、鹿島神宮(御祭神・タケミカヅチ)が鎮座するところ。
鹿島神宮の 要石(かなめいし)は、日本列島を繋ぎとめる「要」の石で、要石が外れると大地は揺れ動くと信じられています。
*****
中央構造線を一本のロープに見立てると、諏訪のタケミナカタと鹿島のタケミカヅチが綱引きをしている ように思えます。
国譲り神話 では、タケミナカタは 力比べ でタケミカヅチに敗れ、信濃(科野)に逃げたとされています(力比べは相撲の起源ともされています)
*****
現実(地質学的事実)が古代妄想を超えてしまう驚きの中、まとまりのない話になりそうですが、
いったい、誰が、いつの時代に、どのような観察で、このような神話を考え、何を私たちに伝えようとしたのでしょうか。
御柱(おんばしら)を立てる神事とも、何か深い関係がありそうですね。
列島の壮大なスケールで神話に昇華させてしまった私たちのはるかなるご先祖様たちの智慧そして感性に、驚きと畏敬の念を感じさせられます。
秋の少し長めの出張の合間に、津軽や糸魚川などを探訪するのがここ数年のルーチンですが、今年は糸魚川のヒスイ拾いはあきらめて、久しぶりに諏訪地方に行ってみようかなと考えています。