ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

アラハバキ信仰

【金生遺跡】ユニークな中空土偶と黒い注口土器(妄想話アリ)【山梨県北杜市】

はじめに 東日本各地に縄文の #石棒 の出土に由来すると考えられるコンセイ地名や史跡名。それらを探すうちに見かけたのが #金生遺跡。八ヶ岳や南アルプスを見晴るかす遺跡公園の入口にデカい石棒のモニュメント #中空土偶 #配石遺構 #注口土器 目次 コンセ…

【石清水八幡宮(8)】古神道で最重視された太陽が霊水と交わる方位【四天王寺】

はじめに 日本の古神道は #稲作弥生時代 が起源でしょうか。#弁天信仰 の由緒を伝える #京舞 #竹生島 は #水と太陽の祭祀 の聖地の「古くて忘れられた繋がり」を暗示しています #石清水八幡宮 #四天王寺 目次 幽玄の世界 京舞・竹生島(ちくぶじま) 四天王…

【イタリア発】前方後円墳の方位の研究【太陽と月の光を集めるツボ?】

はじめに 先日紹介したイタリアの研究チームの #前方後円墳 の考証論文、一次資料(元論文)を翻訳にかけて、理解の範囲でまとめておきます(間違っていたらスミマセン。最初に謝っておきます。笑)#ストーンサークル 目次 前方後円墳の垂直方位と太陽軌道の…

イタリアから黒船!? 前方後円墳と太陽祭祀の研究

はじめに 日本古代史にとっての黒船でしょうか。謎の多い #前方後円墳 の秘密に迫る研究がイタリアからやってきました。#太陽祭祀 との関係は私も推理していますが、前方部の直線ラインから日月の軌道に迫るとは Splendida!#箸墓古墳 #仁徳天皇陵 目次 前方…

【オセドウ貝塚】十三湖。縄文~弥生の交易地。中世の大港湾都市【相内神明宮・アラハバキ神社(2)】

はじめに 十三湖はアイヌ語のトーサム(湖のほとり)が語源という説。真偽不明ですが縄文時代から恵みの水辺。北海道と交易した #円筒土器 文化は #亀ヶ岡 に繋がります。中世には #安藤氏 #安東水軍 が跋扈 目次 Beatles「Let It Be」 オセドウ貝塚(縄文人…

【相内神明宮(1)】参道に「龍」が掛けられた奥津軽の古社【オセドウ貝塚】

はじめに 奥津軽 #十三湖 北岸の丘陵に鎮座する #相内神明宮。一帯は津軽と渡嶋(北海道)を海路で繋ぐ古代の交易拠点。 参道の樹に #虫おくり の龍神。ユニークな表情の狛犬さん 目次 相内神明宮・アラハバキ神社(オセドウ貝塚)(青森県五所川原市) 相内…

遠野【山崎のコンセイサマ】大型化で御神徳もビッグに【金勢神社】

はじめに 遠野 #山崎のコンセイサマ(#金勢神社)参道や境内に一対の #陰陽石 複数。本殿に工事現場で発見された高さ1.5mの御神体。さらに大きなものが見つかれば代えられるそう。#遠野物語 には #オコマサマ と似ていると書かれています(20211019参拝)…

【縄文石棒】が【おしゃもじさま】になった経緯【そして荒脛巾神社・再考】

はじめに 青梅市の3回目。出土した縄文 #石棒 が #おしゃもじさま になった経緯。郷土博物館の三好さんは #石神(シャクジ・セキジン)が転訛して杓子(シャモジ)を奉納するセキ #咳鎮め の社になった経緯を解説。練馬区石神井とも共通 目次 青梅市郷土博…

【おしゃもじさま】御神体の正体は男石(陽石)【縄文の石棒】

はじめに 青梅市郷土博物館で主に縄文展示と #石棒 を見学した後 #おしゃもじさま の祠へ参拝。現地には案内や目印もなく少し迷いましたが、勝沼城址南東の山腹に祀られていました 目次 青梅市郷土博物館 巨大石棒の展示 おしゃもじさま(参拝) おしゃもじ…

【青梅市郷土博物館】縄文遺跡が集積する多摩川の中流域

はじめに 先日、東京行の休日に #おしゃもじさま 参拝のため #青梅市 に行きました。縄文中期(六千年前)の青梅あたりは #多摩川 の流れがつくり出した扇状地がひろがり住みやすい河岸段丘に多数の縄文集落があったようです。#青梅市郷土博物館 #耳飾り #亀…

【松原道祖神社】平安京中心エリアの南辺に置かれた道祖神(サへノカミ)【十念ヶ辻】

はじめに 京都市内には #道祖神(#サヘノカミ)を祀るお社がいくつかありますが、四条烏丸から近くの #松原道祖神社 はそのひとつ。神社前の四つ角は、江戸時代まで打ち首にする囚人を市中引き回した道中、ここで今生最後の念仏を授けたことから #十念ヶ辻 …

【元駒形神社】御本殿に鎮座するコンセイサマ【遠野オシラサマ(馬娘婚姻譚)考】

はじめに 遠野めぐりの二日目、カーナビに #荒川駒形神社 をセットして出発。着いたのは近くの #元駒形神社 の方。森の中の小さな御本殿には立派な木造の #コンセイサマ。間違いとはいえ先に元社の方をお詣りして正解でした #オシラサマ #馬娘婚姻譚 目次 元…

【神遣神社】遠野権現と慈覚大師の由緒を伝える石碑

はじめに 遠野市内から北の早池峰神社に向かう道路わきに鎮座する #神遣神社(かみわかれじんじゃ)。約40年前に建てられた案内板には遠野物語第二話で紹介されている遠野三山の伝承と三人の娘神の名。拝殿裏に由緒を伝える石碑 #遠野権現 #慈覚大師 目次 …

【遠野土淵 山口集落(3)】ひろがる遠野の原景【1106 和野のコンセイサマ追記】

はじめに 山口集落に行く道を間違って入り込んだのが遠野土淵の #栃内(とちない)地区。道草は面白いものですね。目の前に広がる景色は遠野の原景でした。#コンセイサマ #野中の小祠 #山神 #物見山 目次 遠野土淵 栃内(とちない) 遠野土淵 栃内 野中の碑 …

【八井神社(八幡神社)】畝傍山の北麓 カムヤイミミの御墓と伝承される社

はじめに 大和三山の一 #畝傍山 北麓に鎮座する八井神社(八幡神社)。神武天皇の皇子で第二代綏靖天皇(カムヌナカワミミ)の兄、#カムヤイミミ(#神八井耳)の御墓と伝承されています。#陽石 目次 カムヤイミミ(神八井耳)の御墓と伝承される八井神社(八…

【芝・九日神社】箸墓古墳の南 もうひとつの國津神の古社【境内に陰陽石】

はじめに桜井市芝の #九日神社。 #箸墓古墳 の南。國津神社(箸墓の東、箸中)と纏向川でつながっています。毎年八月二十八日に両社が集い、#三輪山 麓に鎮座する #檜原神社(祭神:天照大神)の大祭を執り行っています。#倭笠縫邑 #陰陽石目次 箸墓古墳の南…

【上賀茂神社(賀茂別雷神社)】清き流れに願いをたくす 【祓いの短冊】

はじめに 梅雨明け初夏の #上賀茂神社(#賀茂別雷神社)。境内を流れる水が清々しいです。#立砂 #御手洗川 #御物忌川 #ならの小川 #瀬織津姫 #祓いの短冊 #梶田神社 ときどきシャープで奥行きのある写真は同行の三男撮影 目次 上賀茂神社 境内の水の流れと明…

一願と一言の信仰・雑考【🎵願い事をひとつだけ~】★★★

はじめに 生駒周辺を巡っていて見かけた #一願成就 の信仰。特に #石切剣箭神社 #一願聖霊尊 は重要な場所に鎮座。さてその正体とは?頭の整理中、古代妄想レベルMAXで書いてみました。#縄文石棒 #飛鳥坐神社 #一言主神 #道祖神 #事代主神 #葛城坐一言主神社…

【鈴鹿権現】祓戸の瀬織津姫 ちまきのカタチ・考【祇園祭 鈴鹿山伝承より】

はじめに 祇園祭 #山鉾 はそれぞれに由緒(縁起)を持ちます。#鈴鹿山 は東海道の難所・伊勢国 #鈴鹿権現 の伝説。御神体 #瀬織津姫神 は金の烏帽子(えぼし)をかぶり左手に長刀(なぎなた)右手に中啓(ちゅうけい)を握ります。#ちまき #祓い 目次 謎の多…

【幸神社(上賀茂岡本町)】子孫繁栄・サイノカミ信仰のこん跡【鴨岡本神社跡】

はじめに 上賀茂エリア。#大田神社 から #深泥池 までを散策。途中、#幸神社(上賀茂岡本町)の小祠を発見。調べてみると、かつて上賀茂神社の摂社で早くに廃絶したと昭和の古い資料に書かれている #鴨岡本神社 跡のようです。 目次 上賀茂ウォーキング(大…

【大田神社】四神一体で長寿福徳を祈る上賀茂神社の摂社【道祖神と福徳神】

はじめに かねてよりお詣りしたかった #上賀茂神社(#賀茂別雷神社)の境外摂社 #大田神社(恩多社)。境内末社四社はいずれも上賀茂社の境外末社格。古い #道祖神 の社から京の皇族や貴族の保護のもと発展した古社であることがうかがえます #大田神 #猿田彦…

【石切剣箭神社・本社】物部氏の嫡流二柱が御祭神 ニギハヤヒ ウマシマデ【でんぼ腫れ物の神様】

はじめに スパッと切ることから #石切剣箭神社 は #でんぼ腫れ物の神様 として有名。御祭神は #ニギハヤヒ #ウマシマデ 親子二柱。#物部氏 の嫡流を祀ります。#穂積氏 目次 石切剣箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ、東大阪市東石切町1丁目) 石切剣箭神社 …

【箸墓古墳】袈裟がけの裂け目【出雲後物部のこん跡?】【アラハバキ解・補遺】

はじめに 日本最初の #前方後円墳(古墳時代の始まり)とされる #箸墓古墳(奈良県桜井市箸中、AD200年代半ば)。被葬者は不明。レーザー精密測定で作成された赤色立体図に見えるざっくり切られたような袈裟がけの裂け目。気になりますね #アラハバキ解 目次…

アラハバキ解、完結しました。

はてなブログで書き溜めてきたこと。 ブログは日々の日記形式ですが、その中を貫く大きなテーマは書き切れないと、 ノベルデイズ(講談社運営)という投稿サイトに書き始めたのが昨年12月中旬。 全54章でいったん完結しました。 「いったん」。。。縄文時代…

生駒山麓 森林浴と古代妄想ウォーキング(枚岡神社~神津獄(出雲井町)~らくらく登山道)

はじめに 近鉄奈良線 #枚岡駅 から生駒の #神津獄 に登り #らくらく登山道 へ。ウグイス、野鳥の声に包まれながら #森林浴 を兼ねた古代妄想ウォーキング。#ハバキ #出雲井町 #赤トンネル 目次 枚岡駅(近鉄奈良線) ハケ・ブラシ顕彰碑 枚岡山展望台・枚岡…

【生駒の大鳥探検(5)】謎のお滝場 火と水と土の像容

はじめに 生駒山の大鳥探険5回目。看板も何もない水垢離場の滝口に火(太陽)と水(川)と土(大地)が合体したような珍しい石像。この場所にその意味を考えてみました #大日如来 #玄武 #竈の信仰 目次 水垢離場(お滝場)、火と土と水の像容 飛行機雲の指…

【転法輪の話(5)】古神道の方位と仏法の習合【本地垂迹/九曜紋】

はじめに インドでブッダの教え『初転法輪』は方位と習合(九曜神)、日本でも早い段階から道と方位の #熊野信仰 と習合したと考えられます。平安時代の神仏習合 #本地垂迹 論 #陰陽道 を経て武家の #九曜紋 にも変化 目次 【転法輪】律令国家運営の基本コン…

【塞の神社】河内と和泉 中高野街道の道祖神【道の信仰・考 】

はじめに 古道 #中高野街道 和泉と河内の国境に鎮座する #塞の神社(#道祖神 #さいのかみのやしろ)#宝神神社 とも 東に進むと #住吉大社 北に進むと #四天王寺 #おかめとひょっとこ 目次 塞の神社(大阪市東住吉区矢田6-5) 道祖神(サイノカミ)について…

【瓢箪山稲荷神社(1)】秀吉公も見た 生駒の大鳥【千成瓢箪・妄想話】

はじめに 天守閣に上った #豊臣秀吉。大坂城の巽の方 生駒山の大ガラスの足元に #ふくべ稲荷 を勘請。ふくべは #ヒョウタン のことでこれにて #千成瓢箪となる? #瓢箪山稲荷神社 #保食大神 #瓢箪山古墳 目次 妄想・千成瓢箪(譚) 瓢箪山稲荷神社(東大阪市…

【荒陵 アラハカ】四天王寺の東かも知れない。前方後円墳のことかも知れない

はじめに 四天王寺 の山号は #荒陵山 #アラハカ。よく #アラハバキ信仰 との関係が推理されます。春分・秋分の日の出ラインに #御勝山古墳。山号の由来は東で、古墳時代を象徴する #前方後円墳 のことを #荒陵 と称していたのかも知れません 目次 四天王寺 …