はじめに
前回の続き #神長官守矢邸 には #諏訪大社上社 の祭祀政務を少なくとも千四百年以上掌握してきた #守矢家 が信仰した #御頭御社宮司総社 が鎮座。#ミシャグジ信仰 は日本の古い信仰のひとつで当社はその根源地
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本文
神長守矢邸跡
(35.995195597151266, 138.12799347057617)/長野県茅野市宮川389/神長官守矢家資料館・駐車場を利用。中央本線茅野駅から車で約10分
守矢家は、諏訪上社の大祝(おおほうり)を補佐し、諏訪上社五官の筆頭「神長官(じんちょうかん)」として、代々祈祷と政務事務を掌握してきた。 守矢家には、諏訪上社の神事をはじめとする 守矢家文書 がのこされており、一部が県宝と市有形文化財に指定されている。これらの文書は、茅野市神長官守矢資料館に保存・展示されている。屋敷地には、市指定文化財の「神長官守矢家祈祷殿」「神長官裏古墳」「神長官邸ぼみさく神境内社叢」のほか、守矢家の祀る 御頭御社宮司総社(おんとうミシャグチそうしゃ)と江戸時代以前の築造とされる庭園がある(後略)
【20230110追記】祈祷殿の御神体は小さな石棒と石皿*1(今井野菊さん)※古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究98ページ(人間社文庫)
守矢家の家紋は丸に十文字。(家紋から守矢家と信濃島津氏(薩摩島津氏の支流)との関係が推定されますが未確認)
ミシャグジ(ミシャグチなど)信仰は諏訪を根源とした、日本最古級の信仰のひとつ。
その大元としての総社が、諏訪大社上社の神長官・守矢家の邸内社として祀られていました。
【20230110追記】御頭宮社宮司の御神体は石棒(今井野菊さん)※古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究98ページ(人間社文庫)
総社(御本殿)、そばの小祠に、それぞれ御柱が四本ずつ建てられています。
総社を囲む社叢は「神長官邸のみさく神境内社叢」として市指定天然記念物となっています。
カジノキは諏訪大社の御神紋でもあります。
Wikiより)今井野菊氏のフィールドワークでは「長野県には750余り、全国では山梨県160社、静岡県233社、愛知県229社、三重県140社、岐阜県116社、滋賀県228社」・・・「群馬・埼玉・山梨ではチカト信仰と重なっている」とされます。
チカトは「千鹿頭」と書き、守矢家系譜の三代目としてあらわれる千鹿頭ノ神を祖とします。
つまり、ミシャグジ信仰とチカト信仰は同根で、諏訪が発祥地であるということ。
千鹿頭の名の付く神社を、諏訪を中心に長野県内に7社ほど見つけ、うち2社は今回参拝してきましたので、また紹介します。
ミシャグジ信仰については、次回、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。