はじめに
梅雨明け初夏の #上賀茂神社(#賀茂別雷神社)。境内を流れる水が清々しいです。#立砂 #御手洗川 #御物忌川 #ならの小川 #瀬織津姫 #祓いの短冊 #梶田神社 ときどきシャープで奥行きのある写真は同行の三男撮影
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上賀茂神社 境内の水の流れと明神川
境内では、御神体とする神山(こうやま)のある北西からの御手洗川(みたらしがわ)と、北東からの御物忌川(おもみがわ)が楼門前で合流し、『ならの小川』(楢の小川)になり南に流れ、鳥居の外で、明神川と賀茂川に流れ込む菖蒲園川に分岐します。
上賀茂神社の手水舎(神山湧水)は御手洗川に沿ったところにあります。
細殿前の立砂
細殿前に盛られた立砂。
立=辰=蛇を模した盛り砂(一説として)で、神様が降臨する神籬(ひもろぎ)の依り代(ヨリシロ)です。(依り代としてはイワクラ(磐座)もあります)
神様の目印として、向かって左が(珍しい)三葉の松葉、右が二葉の松葉が立てられています。(松葉を立てるのは祇園祭の山鉾の山の神籬も同じです)
『奇数と偶数が合わさることで神の出現を願う』という陰陽道の考え方によるものだそうです。
ならの小川(楢の小川)
ならの小川の東側一帯に奈良社の境域があり、それが川の由来になったものと思われます(未確認)
山森神社(御祭神:素戔嗚神、稲田姫神、田心神姫。御神徳:病気を治す神様)スサノオとクシナダヒメは夫婦。田心姫(タゴリヒメ)は宗像三女神の一柱(奥津、長女)。
梶田神社(御祭神:瀬織津姫。御神徳:下の病の神様)
ならの小川は、境内を出て明神川になりますが、明神川の守護神も瀬織津姫(藤木社)です。瀬織津姫は、境内の入り口に鎮座する(様式の)祓戸(はらいど)の女神様かと思いましたが、説明板には 下の病の神様 と書いてあります。
『腰から下の病』といえば古い時代の道祖神信仰と関係がありそうです。瀬織津姫は祓いの姫神 ですが、上賀茂神社で道祖神的な働きと習合したのかも知れません。
病を祓うプラス下の病の治癒。
(古い道祖神信仰からの変化:縄文石棒(男性シンボル)→石神(せきじん、道祖神、サイノカミ)→【読みから】咳鎮め→薬力(やくりき)→【形から】地域により下の病に御利益)
#風鈴 #上賀茂神社 礼儀正し過ぎるボクの一礼。目がまわっちゃった?(´∀`)♪ pic.twitter.com/VvBTbCJfsK
— 開物発事 (@Kai_Hatu) 2021年7月18日
私と三男。私はたまたまですが、なぜか同じ家族を撮っていました(隠し撮りみたいで失礼しました)
親から子に継がれる美しい伝統です。