はじめに
四天王寺さんの北西、乾(いぬい)の方角の乾門から #元三大師堂。天台宗・中興の祖とされる第一八代座主 #良源 の御命日が元旦三日だったことからその名が付きました。夜叉と化し災厄を払った伝説から #角大師 #鬼大師 とも云われ、その信仰は江戸時代に全国各地に広がりました
目次
本文
四天王寺 北西の乾門
四天王寺さんの北西、乾(いぬい)の方角に、乾門があります。
(最寄りの大阪メトロ・四天王寺前夕陽丘駅下車、谷町筋より一筋東の参詣道の途中、大江小学校の南側に乾門はあります。乾門が閉じているときは、それより少し南の中之門から入ります。三面大国堂の隣。)
四天王寺さん 元三大師堂
乾門の向こうに見えるお堂が元三大師堂(がんざんだいしどう)。
乾門からだと ちえの輪 をくぐってお参りします。今回は詳しく書きませんが、新春は、受験生の合格祈願で賑わいます。
平安時代の天台宗の座主(第18代、ざす)良源さんは、永観3年(985年)の正月・元旦三日に亡くなられたので 元三 という名が付きました。諡号は慈恵大師(じえだいし)(Wikiより)
厄除けの護符で、良く知られている角の生えた鬼のような姿が、元三大師です。
門前の縁起書きから一部。要約)寺伝によるとお堂は平安時代、天台宗の開祖、伝教大師 最澄によって創建されたと伝えられています。現在の建物は大坂冬の陣に焼失。徳川秀忠公が椎寺普門院として再建。当時の堂内には伝教大師と普賢菩薩が安置されていたのが、元三大師を本尊として祀るようになり、元三大師堂と称されるようになりました。
普賢菩薩は象に乗った姿の菩薩様。現在、菩薩像は四天王寺宝物館にあり、堂内では象だけを見学できます。(ちなみに文殊菩薩は獅子に乗っています)
普賢菩薩と文殊菩薩をまとめてみたければ、隣の三面大黒堂で別の像を見学できます。
元三大師は、法力・霊力の持ち主として、自ら夜叉(やしゃ)と化し、災厄を払ったという伝説から、魔を払う、角大師、鬼大師、魔滅(豆)大師などの名で尊称され、厄除けの守り神として、江戸時代に各地に元三大師信仰が興り、大阪では当堂が信仰の中心でした。(以下省略)
夜叉と化した秘仏・角大師座像(元三大師像)も四天王寺宝物館にあります。通常非公開。
令和三年の元旦から二月七日(日曜日)まで、四天王寺宝物館で元三大師堂展示が行われています。
(秘仏の角大師座像は、期間中の1月末日まで特別公開されていました。二月一日以降に見学に行っても見られませんのご注意を)
たまたま新聞に紹介されていました。
第21章)アラ・ハバキが結ぶ天孫降臨と雛祭り(新章公開)