ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

唐古・鍵遺跡

【東奈良遺跡】淀川中流域の出雲型クニのこん跡【「鳴ら」す銅鐸文化の中心地】

弥生古代のクニ #三島(ミシマ)。その中心が #東奈良遺跡(大阪府茨木市、紀元前200〜西暦100年) であった可能性。#環壕集落 #銅鐸工房 #大型建物 #絵画土器 #姫巫女 の文化は #唐古鍵遺跡(奈良県田原本町、紀元前200〜西暦200年)と並行・共通します 目…

【昔ばなしの作られ方】田原本町の桃太郎伝説から読み解く古代史【川を流れてくる神酒(みわ)】

前回 #吉備と大和 について紹介しましたが、今回は #桃太郎伝説 を少し詳しく考察。#唐古鍵遺跡 と #纏向遺跡、大和川(初瀬川)を流れてきた甕の伝説、#吉備津彦 伝承を繋いでみました 目次 弥生期ヤマトのマツリゴトの中心地 「川を流れてきた甕」の伝承 …

笠縫と鏡作【7】境内案内文から繋がった2つの点と線【鏡作麻気神社】

はじめに 奈良盆地の中央、古墳時代の #鏡作郷 を探訪。#天目一箇神 を御祭神とする #鏡作麻気神社 に参拝。境内に掲示された #田原本町 の由緒案内には #笠縫と鏡作 についての重要な #点と線 が書かれていました #たたら製鉄 #村下(むらげ) 目次 鏡作麻…

お岩木山の麓 縄文から弥生 津軽と北九州 繋がりのこん跡【砂沢溜池・砂沢遺跡】

はじめに 岩木山の夕景が美しい #砂沢溜池。 #砂沢遺跡 の案内板には #津軽の弥生稲作 の始まりが書かれていました。炭化米から、北九州 #板付遺跡 のものと似た #熱帯ジャポニカ の栽培が推定されています #遠賀川系土器 目次 岩木山北東部一帯の湧水群 砂…

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(1)石器づくりの「たたき石」から始まった歴史

唐古・鍵、弥生の宝石箱のダヴィンチ・コード 唐古・鍵(奈良県桜井市)の「宝石箱」に見とれてから、古代の鉱物資源に興味を持っている。 唐古・鍵(約、紀元前200年~西暦200年)は古大和湖古奈良湖畔で繁栄し、 伊勢神宮・唯一神明造(ゆいいつしん…

古代の地下資源 ベンガラの原料・褐鉄鉱(リモナイト)ワンニャン・ペットフードの話

猪苗代湖の葦 昨日の記事で少し書いた古代の赤の顔料・ベンガラ。 www.zero-position.com 原料は褐鉄鉱(かってっこう)で、簡単に言えば「天然の錆び」を多く含む褐色の粘土または鉱物。別名を「リモナイト」ともいう。 実は「褐鉄鉱」について何度か書いて…

三輪山の足元で 纏向(まきむく)は唐古・鍵から始まった 【唐古・鍵周辺遺跡の逸品】

ヤマタイコク・大和説の中心地、纏向(まきむく、奈良県桜井市) 実はその文化は唐古・鍵(からこ・かぎ、奈良県田原本町)からスライドしていたことはあまり知られていない。 唐古・鍵は紀元前200年ごろ~西暦200年ごろ 纏向は西暦200年ごろ~40…

新発見 弥生時代 女性人物(豊穣の祭祀) 絵画土器 特別展示 唐古・鍵考古学ミュージアム

清水風遺跡から新たに出土した絵画土器 田原本町教育委員会(奈良県)が10月9日に、唐古・鍵の周辺遺跡、清水風(しみずかぜ)遺跡 から女性を描いた土器片1点(紀元前1世紀ごろ)を発掘したと発表した。 この女性を描いた土器が、10月10日から、唐…

もしかして生玉と足玉? 二つの勾玉の意味 十種神宝 唐古・鍵遺跡

銅鐸は福音の鐘 古代クニ造りの最先端モデル 唐古・鍵の五回目。前回はコチラ 唐古・鍵遺跡は、日本最初の神社形式が備えられた古代クニ造りの最先端モデルだった。 古代大和湖畔の葦原(湿地帯)に向かって傾斜する微高地に、初瀬川から水路を引いた灌漑水…

日本最初の神社で祈った平和と豊穣、子孫繁栄 唐古・鍵遺跡★★

(黄色い丸)宝石箱の出土地点 前回からの続き 古代の宝石箱は、唐古・鍵遺跡史跡公園内「大型建物跡」そばの水路の中から出土した。 この大型建物、跡には模型の柱が立てられている他、史跡公園・北西入口、資料館(遺構展示情報館)で発掘当時の姿が復元さ…

古代の宝石箱の謎 勾玉(まがたま)が褐鉄鉱に収められた深い意味 唐古・鍵遺跡

唐古・鍵遺跡の宝石箱/figcaption> 宝石箱の発掘 勾玉(まがたま)。縄文の宝石は出雲文化に引き継がれた 勾玉は「縄文の宝石」とも云われる。 新潟県産の翡翠(ヒスイ)を加工したものが、北海道を含む全国の遺跡から出土する。 たいへん硬い鉱物を苦労して…

古代の宝石箱 あるいは 日本古代史のパンドラの箱? 唐古・鍵遺跡

弥生の宝石箱 弥生のムラの宝石箱(褐鉄鉱、かってっこう)と宝石(勾玉、まがたま)。右側の土器片を蓋にして勾玉がおさめられていた 唐古・鍵遺跡は、2200年前の遺跡とされており、日本古代の中でも特に謎の多い時代の貴重な遺跡だ。 それ以前は古代大…

大和(奈良)盆地で古代のクニが発展したワケ 唐古・鍵(からこ・かぎ)遺跡

唐古池と復元楼閣 奈良盆地 西は生駒山系と金剛・葛城山系、東は「山の辺の道」が通る山系に挟まれた、断層帯の低地で、東西約15キロメートル、南北約30キロメートルの面積だ。北は丘陵を挟んで京都盆地と繋がっている。 古代、盆地中央は「大和湖」を中心に…

森本六爾・夫妻顕彰之碑 三輪山を眺める故郷に

森本六爾(ろくじ)は、奈良県磯城郡織田村大泉の生まれ。 現在の桜井市大泉の交差点から三輪山の方、東へ約二百メートル、県道に面した住宅地の一角に「森本六爾夫妻顕彰之碑」が建てられている。 六爾は、子どもの頃から地元周辺の遺跡に興味を持ち、近く…