田原本町教育委員会(奈良県)が10月9日に、唐古・鍵の周辺遺跡、清水風(しみずかぜ)遺跡 から女性を描いた土器片1点(紀元前1世紀ごろ)を発掘したと発表した。
この女性を描いた土器が、10月10日から、唐古・鍵考古学ミュージアムで特別展示されているので、早速、見に行った(有料200円、12月9日まで)
絵画土器 まとめて見るなら唐古・鍵考古学ミュージアム
あわせて、過去に唐古・鍵遺跡の代表的な絵画土器が常設で展示されているので、まとめて見たい人にはおすすめ(常設展示は無料)
以下、特別展示・企画展示(有料コーナー)のものも含まれます。
シャーマンという言葉と報道について
なお大手マスコミで、今回のニュースを「両手を広げた女性シャーマンとみられる人物」と報道する向きがある。しかし、ミュージアム内の展示で「シャーマン」という用語は一切、使用されていない。
確証がなく、専門家・関係者も使っていないのに「シャーマン」という言葉を安易に使うのはルール違反、読む人の自由な発想を奪いミスリードを誘う「記者の未熟」もしくは「恣意」だと思う。
古代や考古学の記事では、こういうこと(偏向)が結構あり、読む側にも注意が必要だ。
唐古・鍵考古学ミュージアム
唐古・鍵遺跡史跡公園から南約2キロにある「田原本青垣生涯学習センター」2階(田原本町立図書館も併設。たわらもと)
ナビで住所または施設入力する場合:奈良県磯城郡田原本町阪手233-1、田原本青垣生涯学習センター
入場無料。特別展示・企画展示は有料