津軽のシンボル #岩木山。#津軽富士 と形容されますが、津軽の信仰の根源 #お岩木さま でもあります。南東からは「山」の字、東~北東からはツノのあるオニ、北からは優美な女性の姿にも見えます。
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今年も秋の青森へ。週末は仕事だったので月~火曜をオフにして津軽めぐり。
四年連続でしたが仕事がらみで来るのはこれで最後と、今年はいくつかのテーマを決めて巡りました。
津軽富士…お岩木さまを、いろいろな角度から眺めてみるというのもテーマのひとつ。
弘前市からは、岩木山の三つの三体(岩塊)をまとめて見ることができますが、当日は雲が多くて見えませんでした。。
青森出身の棟方志功(むなかたしこう)氏の、さくらまつりの古いポスターがパネル展示されていました。
天気の良い日には「山」の字に見えます。
弘前市の田んぼから
翌朝は息が白くなるほどの冷え込みでしたが、雲ひとつない晴天。
ぽっかりと空に浮かんだ月と岩木山。
山の字の、左から鳥海山(ちょうかいさん)・岩鬼山(いわきやま、1624m・最高峰)・厳鬼山(がんきさん、1470m)。
朝の光を浴びて、ふもとの紅葉が赤く輝く美しい姿です。
海童神社から
岩木山の北東、リンゴの町・板柳町の海童神社は本殿-参道-鳥居の直線が岩木山を向きます。
この角度からだと、中央の岩鬼山の溶岩ドームが、鬼の太い一本ヅノのように見えます。
松倉神社・奥宮磐座から
津軽平野の東、津軽半島を南北に貫く山系を 中山山脈 といいます。
山系南部の山中に、今は訪れる人も少ない古い霊場・梵珠山(ぼんじゅさん)がありますが、山頂近くの松倉神社(梵珠山神社)から。
ちょうど岩木山を北東から眺めるポジションで、北に向かってなだらかに下る岩木山の懐と日本海を遠望することができます。
太陽の高いお昼の時間帯を選んでクマに注意しながら登ってきました(上り下りの1時間ちょっと、途中誰にも会いませんでした)
鬼のツノが細く鋭く(尖って)見えます。
十三湖(じゅうさんこ)から
津軽半島の平野部を流れる岩木川が日本海にそそぐ手前の広大な水域が十三湖。
北岸の展望場から。ここからは岩木山を北から眺めることになります。
前日に続き晴天でしたが、日本海から吹き寄せる大気中の水分が多いせいか、光が反射し山体が見えにくいですね。
手前の湖面に点々と見えるのは渡り鳥(おそらくコハクチョウ)
靄山(もややま)から
北津軽の靄山(もややま)から。津軽半島で岩木山を眺める北限です。
標高150メートルほどの三笠型が美しい低山で、地元には、ここ靄山が姉、岩木山が妹、という言い伝えがあります。
岩木山麓から伸びる七里長浜と日本海で繋がっているようにみえること、
また、ここからだと鬼にたとえられる岩木山が優美な女性の姿にも見えることから、姉妹伝承が残されたのかも知れませんね。