ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【安芸の宮島】大鳥居の足許から拝む日の出【厳島神社(伊都岐島神社)】

この正月も奥さんの実家の広島。二日の早朝 #安芸の宮島 #厳島神社 に初詣。干潮で #大鳥居 の足許から #日の出 を遥拝。見上げた鳥居には「厳島神社」と「伊都岐島神社(古名)」二枚の扁額が掲げられていました。

目次

本文

コロナの影響が残っていた一年前と違い、今年は十倍ぐらいの人出。

フェリーの切符を買うのに行列している間に一番船が出てしまい、ふ頭で並びました。

朝日影となるこちら側の山肌は真っ闇ですが、浜辺中央の明かりのあたりに厳島神社の大鳥居があるはずです。

後背の弥山(みせん、535m)は、花崗岩質に特徴的なゴツゴツした山容。

JR宮島フェリーの渡船乗り場から宮島

www.zero-position.com

厳島神社 大鳥居

フェリーの初詣特別サービスで、大鳥居を正面に見るコースを航行。朝まずめの中、沖合から大鳥居を撮影できました。

おやっ!今年は干潮で、大鳥居の下まで行けそうですヽ(^o^)丿

厳島神社 大鳥居(後ろに海上の御本殿)

厳島神社 大鳥居

安芸の宮島 鹿たち

お月さまと大鳥居

砂浜を歩いて大鳥居の下まで来ました。日本最大の両部鳥居*1です。

安芸の宮島 厳島神社 大鳥居

大鳥居の日の出(正月二日)

元旦は雲が多かったそうですが、正月二日は晴天で日の出を拝むには絶好の条件。

安芸の宮島 厳島神社 大鳥居 日の出「厳島神社」の扁額

厳島」と「伊都岐島」の扁額

大鳥居には海に向いた側と山に向いた側の両側に、二つの扁額が掲げられています。

海に向いた方には 厳島神社、山に向いた方には 伊都岐島神社 と書かれています。

今は厳島神社(いつくしまじんじゃ)が正式名称ですが、伊都岐島神社(いつきしまじんじゃ)という古い名もあります。

当社の御祭神は宗像(胸肩)三女神*2で、その一柱の市杵島姫命(いちきしまひめ)は弁天さまとしても知られる女神さまですね。

「いつくしま」に「いつきしま」に「いちきしま」…

美しき 神のシマを斎き祀る(いつきまつる)巫女神 をあらわす言葉であるのは間違いないですが、さて、その名が三女神をあらわす「一体分神」なのか、弁天さまをあらわす「異名同神」なのか、よくわかりません。

安芸の宮島 厳島神社 大鳥居と月「伊都岐島神社」の扁額

厳島の「シマ」には古神道における聖域(現在では境内)のような意味があり、糸島(イトシマ、古名は「伊都」)や伊勢志摩(イセシマ)の「シマ」と同じであると個人的には考えています。

そして、シマには巫女神(女神さま)がおられます。

www.zero-position.com

ブログランキング・にほんブログ村へポチっとお願い

*1:波で簡単に倒れないよう控え柱で補強された様式

*2:市杵島姫命(いちきしまひめ)、田心姫命(たごりひめ)、湍津姫命(たきつひめ)