はじめに
木島神社は嵯峨天皇(800年代、平安時代)の世に下鴨に遷座し #元糺 に。御神紋の #フタバアオイ や夏の土用の丑の日の神事がこん跡。さて三方正面の #三柱鳥居 には「四方」があるとされ「もう一方」を考えてみました
目次
本文
二葉葵(ふたばあおい)の御紋
木島坐天照御魂神社(以下、木島神社)の御本殿に向かって境内の参道(南北)を進むと御拝殿(舞殿?)。
見上げると、瓦に二葉葵の御神紋。
この印籠が目に入らぬか!!・・・水戸黄門で有名な三つ葉葵は徳川の御紋ですが、
賀茂社(下鴨神社・上賀茂神社)の御神紋はフタバアオイ(二葉葵)。
元糺(もとただす)と云われる由縁
由縁については御由緒に書かれています。
境内に「元糺の池」と称する神池がある。嵯峨天皇の御代に下鴨に遷してより「元糺」と云う。糺は「正しくなす」「誤をなおす」の意味でこの神池は(身に罪や穢れのある時に心身を浄める)の行場である。夏期第一の「土用の丑」の日にこの神池に手足を浸すと諸病にかからぬと云う信仰がある
鴨川デルタの中央、南北に長い下鴨神社の社叢を 糺の森(ただすのもり) と云いますが、木島神社から由来したんですね。
夏の土用の丑の日、下鴨神社の 井上社(「いのうえ」御祭神は瀬織津姫。御手洗社「みたらし」とも)に斎行される 足つけ神事(一般参加) は有名ですが、木島神社でも同日、今は枯れている元糺の池に水が張られると聞きます。
案内板(三柱鳥居):全国唯一の鳥居である*1。鳥居を三つ組み合わせた形体で中央の組石は本殿ご祭神の神座(かむくら)であり宇宙の中心を表し 四方より拝する ことが出来るよう建立されている。創立年月は不詳であるが現在の鳥居は享保年間(約三百年前)に修復されたものである。一説には景教(キリスト教の一派ネストル教。約1300年前に日本に伝わる)の遺物ではないかと云われている
私なりに補足説明すると、景教はネストリウス教ともいい書いてある通りです。日本に持ち込んだのは空海さん(弘法大師)。留学生として唐の洛陽で密教(奥義)の修行を積みましたが、その時に、洛陽にあった景教の寺院(大秦寺)にも出入りしています。
三柱鳥居の「四方」の謎
ひとつ。興味深いのは「四方から拝する」と書いてありますね。三柱鳥居は「三方正面」なんですが。。。
たとえば、あと一方はどこでしょうか。三柱鳥居を、よーく見て考えてみましょう。
上から見ると。
鳥居の真ん中にある、御幣の立てられた盛り土のところ(井戸)から、水が湧く仕組みだったはず。
鳥居でつくられた真上の三角形から神が降臨する。。。あるいは雨が降る(天から水が集まってくる)。。。
そこは井戸の上、つまり、井上 ということでしょうか。