はじめに
全国に二千社を数える貴船神社の総本宮。京都・鴨川(賀茂川)の源流 #貴船川 沿い、夏の緑が濃い境内。創建年代は不詳。御神紋は下鴨神社、上賀茂神社と同じ #二葉葵(ふたばあおい)。古くから雨乞い・雨止みを祈る水の祭祀の社でした
目次
本文
(35.12178807183072, 135.76296988496608)/京都市左京区鞍馬貴船町180/叡山電鉄貴船口駅より京都バス約4分。本宮に駐車場あり(10台)。本宮手前300mのところにコインパーキングあり
御祭神:高龗神(たかおかみのかみ)*1
貴船神社 本宮 御由緒
御由緒)創建年代は明らかではないが、第十八代反正天皇の御世*2に奥宮の水の湧き出すところに社殿を建てたという御鎮座伝説がある古社。(貴船川)対岸鞍馬山の鞍馬寺は、平安初期の延暦十五年に(796)藤原伊勢人が貴船明神の夢のお告げで建立したと諸書に出ているので、その当時すでに貴船の神は大きな力を具えていたことがうかがえる。永承元年(1046)七月の水害で奥宮が被災、天喜三年(1055)四月この地に本社を移築した。京都に都が開かれて当社は国の重要な神社となり、事ある毎に勅使(天皇のお遣い)が差し向けられた。特に当社には、日照りの時に黒馬を、長雨の時に白馬を献じて「雨乞い」「雨止み」の祈願がこめられた。「その数、数百度に及ぶ」とある。平安時代の勅願社二十二社の一社で、延喜式名神大社。庶民の崇敬も篤く 全国に二千社を数える分社 がある。古くは「貴布禰」と記したが「黄船」「木船」「木生嶺」「氣生根」などの表記も見られる。明治四十年官幣中社となり、以降「貴船」の表記で統一された。
絵馬発祥の社
案内。原文ママ)古来、雨乞いの社として名高い当社には、畏くも歴代天皇様より、旱天(かんてん)には黒馬、霖雨(りんう)には白馬または赤馬をその都度献げて御祈願される例になっていました。しかし、時には生馬に換えて『板立馬』を奉納したと、平安時代の文献である『類聚符宣抄』は伝えています。この「板立馬」こそは今日の絵馬の原形と言われています。当宮では、此の故事に倣らい、かつて和泉式部が復縁を、平實重が蔵人昇任を、大宮人が加茂競馬の必勝を、そして源義経が源氏再興を、それぞれ大神様に祈ったように、皆様方の心の願いを、一枚の絵馬に託して御祈願なさいますよう、お勧め致します。
神水と拝殿