ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

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【荒川駒形神社】馬産と周辺交易で栄えた遠野の歴史を伝える社【駒形信仰】

はじめに

遠野 附馬牛町に六社ある駒形社のうちの一 #荒川駒形神社 割拝殿に駒形、馬が描かれた絵馬、手綱など多数の奉納物。馬産の歴史を静かに物語ります。御本殿に #コンセイサマ

目次

本文

荒川駒形神社(2021年10月20日お詣り)

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駒形神社の翌日に、あらためてお詣り。

(39.41941044004205, 141.5498541550004)/岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛14地割/元駒形神社からすぐ。遠野駅から車で約25分

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荒川駒形神社

御由緒)馬の守護神で通称「荒川のお駒さま」といわれた。昔この地は小国、宮古方面への通路で交通量も多かったが、この神社の前を通るときは、乗馬者は必ず下馬して礼拝して通ったといわれる。阿曽沼(あそぬま)氏*1時代に馬の神として、蒼前(そうぜん)駒形明神 を祭ったのが始まりといわれる*2。伝説によれば、東禅寺の無尽和尚が祈願したところ、早池峰山の神霊が白馬に乗って現われた。無尽和尚がそのお姿を書き写そうとしたが、写し終わらないうちに消え去り、白馬の片耳を写しかねてしまった。この片耳の欠けたままの馬の絵を東方に祭ったのが、この駒形神社であるという。また、阿曽沼氏の牧場があった頃、ここに年老いた白馬がいて、ここを他の馬が通りかかると、戦いをいどんで追い返して通さなかったので、この白馬を祭神の化身といったとも伝えられている。附馬牛町には、このほかに大出早池峰神社境内、小出地区、桑原地区、荒屋地区、和野地区に駒形神社があるが、これは往事の馬産の隆昌と馬産信仰との関係を物語る ものである。遠野市

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荒川駒形神社(右が表参道、左が帰り参道)

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荒川駒形神社

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荒川駒形神社 両部鳥居と割拝殿 御神紋は七曜(六角)

奉納された多くの鳥居。祈りの数ほどに鳥居が多くなるのは、お稲荷さん(千本鳥居)の様式を取り入れたのでしょうか。

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荒川駒形神社 割拝殿から参道

荒川駒形神社 駒形や奉納絵馬

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荒川駒形神社 割拝殿の駒形

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荒川駒形神社 駒形の奉納絵馬

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荒川駒形神社 奉納絵馬(馬の供養絵額、牛の産育祈願)

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馬への祈り 駒形神社馬頭観音 遠野市立博物館

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荒川駒形神社 附馬牛ドドサイ節

荒川駒形神社 御本殿

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荒川駒形神社 手水舎 御本殿への参道

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荒川駒形神社 御本殿

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荒川駒形神社 御本殿

御本殿に奉納の宝剣を張っているのを見たのは、遠野では伊豆神社(郷町来内)につづいて2社目。

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荒川駒形神社 御本殿に張られた宝剣

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御本殿の格子の間から失礼して。。。元駒形神社と同じくコンセイサマが鎮座しています(理由の考察は元駒形神社の記事をご覧ください。)

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荒川駒形神社

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荒川駒形神社

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御本殿を下った所に「山神様」を祀る小祠

奉納された手綱でしょうか。馬とともに生活し、大切にしてきた想いが溢れています。

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荒川駒形神社

参拝が終わるころ、朝の日がようやく差しこんできました。

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荒川駒形神社

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*1:源平合戦(1180〜1185)で源頼朝に従い、鎌倉幕府御家人となった足利有綱の四男・阿曽沼広綱を祖とする。広綱は奥州合戦(1189)に参加した功により「遠野保」地頭に補任された。広綱の子・親綱が、陸奥の遠野十二郷を継承し統治した。建武元年(1334)には南朝の陸奧国司北畠顕家が「遠野保」所有を安堵。天正年間(1573~92年)に最盛期を迎えたが、天正18年、豊臣秀吉小田原征伐に参陣しなかったため、仕置を免れて独立大名から南部氏配下となった(Wikiより要約)

*2:阿曽沼氏の家臣であった佐々木氏が馬産の神を祭ったことに始まる