はじめに
田園の中のかやぶき屋根の小さな祠の #荒神神社(遠野市青笹町)に参拝。稲刈りが終わったばかりの田んぼの中に建つその姿をはじめて見るのにノスタルジックな気分になるのはなぜでしょうか。#あらがみ #こうじん
目次
本文
(39.303204590526995, 141.58581679163893)/岩手県遠野市青笹町青笹町中沢21地割8/駐車場はなし(道路脇に停車して見学)
塚らしきところと石碑群が見えたので、道路から下りてゆくと、田んぼの中に細い参道がありました。
遠野・荒神神社 御本殿
神社ではありますが、神仏習合して仏さまがいるような気がして、御本堂が正しいのだろうか、などと考えながらあぜ道のような細い参道を歩きます。
お社のそばに立つ樹は、秋に赤い実のなるイチイ(オンコ)でした。イチイは神主さんなどが持つ笏(しゃく)の材料になる樹。
東北・北海道では神社(御神域)に植えられているのをよく見かけました。
御本殿は施錠されていましたが、のぞき穴。こういうのを遥拝穴とでもいうんでしょうか。正しい言葉遣いを覚えなければなりません。
脇には糸車が二台置いてあります。五穀豊穣とともに養蚕の祈りもするお社と思われます。
荒神とは 神様が降臨した所、人の前にスガタをあらわした状態(生まれたばかりのスガタ。荒御魂。例えば炎や熱のあるもの、日の出の太陽など)であると考えています。
遠野・荒神神社の場合は、山(農)の神であり養蚕の神は 神楽獅子 のような猛々しいスガタ・振る舞いをすると考えられていたのかも知れませんね。