はじめに
奈良市埋蔵文化財調査センターの秋季特別展 #帯解の古墳時代とワニ氏 を見学。古墳時代中期(5世紀)の #ベンショ塚古墳 から出土した豊富な鉄製品をメインに、日頃視ることができない貴重な展示の数々 #鉄製甲冑 #鉄製の裁縫針
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秋季特別展『帯解の古墳時代とワニ氏』
奈良市埋蔵文化財調査センター/奈良市大安寺西二丁目281番地(34.669555968664056, 135.80519247151423)
期間:令和3年9月6日(月曜日)~令和3年11月5日(金曜日)。入場無料。美しいカラー写真の目録も無料!
ならこふさん(id:narakofu)のブログでお知らせいただき、奈良市埋蔵文化財調査センターで開催中の秋季特別展『帯解の古墳時代とワニ氏』へ見学に行ってきました。
帯解は、奈良の難読地名のひとつで おびとけ と読みます。
奈良盆地の北東、天理市和爾(わに)町~春日野町一帯に、ワニ氏に関連する遺跡が集中しています。
ワニ氏は、日本古代史の中で果たした役割や人物像(群像)がはっきりせず、謎の古代氏族で、去年ぐらいから勉強したいと考えていましたのでよい機会です。
鉄・鉄・鉄。鉄だらけ
大きな会場ではないですが、ひとつの企画展示で、これほど豊富な鉄製品、特に種類を見たのは始めてかも知れません。
ベンショ塚古墳の出土品を中心に、馬具、鉄剣(槍)、鉄鏃(やじり)、鑿(のみ)、鉄斧など多種多様です。
目を引くのは入口スグの、古墳時代中期(5世紀)のベンショ塚古墳出土の鉄製甲冑(かっちゅう)
ボランティアガイドさんによると、この甲冑はセンターの常設展示ですが、いつもは壁を背に展示してあり、背中からじっくり見ることができるのは、企画展示ならではということでした。
これなら、背中から矢を射られても、刀で切り付けられても、大丈夫ですね。
どんだけ重いんやろ?というのと、動きやすいように鉄板を重ね合わせた細かなつくりに驚きです。
それにしてもさびて土中で朽ちやすい鉄が、よくここまでの状態で残っていたものです。
個人的に目を引いたのは、鉄でできた裁縫用の針。はじめてみました。
ほんとうに保存状態がいいですね。
鉄甲とともに、本企画展の立派なカラー写真目録の表紙を飾ったガラス製勾玉。本邦初公開とのこと。