はじめに
葛城地方最大の前方後円墳 #室宮山古墳(室大墓)は古墳時代中期初頭の築造。水越峠を望むところに位置します。後円部の墳丘へは #室八幡神社 境内から登ることができます #考安天皇(国押人尊)#室秋津宮 #欠史八代
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室 宮山古墳(むろみややまこふん)前方後円墳
(34.44312457299506, 135.7334413468534)奈良県御所市室 県道309号線沿い。御所駅から車で約10分。
水越峠(葛城の大鳥の頭の部分)をほぼ西に見る位置。葛城地方最大の前方後円墳(墳丘長238mは全国18位。後円部の高さ25m)
写真手前(左)が後円部になります。
古墳時代中期(5世紀)初頭ごろの築造と推定され、被葬者は不明。室大墓(むろのおおはか)の別称。
家形や靭形(ゆぎがた、矢を入れる道具)などの形象埴輪、長持型石棺、他に、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)、滑石(かっせき)製の玉類・石製品、三角板綴短甲(さんかくばんとじたんこう、よろいの類)、鉄刀などが出土しました。
後円部墳丘へは、隣接する室八幡神社・境内から登ることができます
室 宮山古墳 墳丘部遺構
二つの石室が南北に並列しているとのことですが、写真の南石室では竜山石(たつやまいし、兵庫県高砂産)製の長持型石棺を、埋葬当時の姿のまま見ることができます(全国的に珍しいです。)
丸い形がふたつ見えているのは、石棺蓋の縄掛けの突起です。
確認された埴輪などの埋葬物、埋葬方式から、少なくとも当時の葛城の首長級(夫婦?親子?)の墓でしょうか。
室八幡神社(むろはちまんじんじゃ)
第15代応神天皇は西暦300年前後の大王と推定されます。
また、室八幡神社あたりは欠史八代*1の大王の一人、第6代考安天皇(国押人尊、くにおしひとのみこと)の室秋津宮 があったところとされています。