はじめに
花崗岩の露頭が風化して一帯が白っぽく見えるので #白山(しろやま)。岩肌から剥離したマサ(真砂)が積もり滑りやすい急坂に注意。ほぼ真南に山を下った桜井市黒崎地区にはおそらくここを遥拝する #白山比咩神社
目次
本文
(34.53680725882476, 135.88096849146098)/奈良県桜井市辻/奥不動寺駐車場からすぐ近くに登り口
白山への道標に沿って、岩の間の狭い、急な登り道を数十メートルほど。滑らないよう、ほぼ四つん這いで登ります。(降りる時は、オシリで滑る感じで下ります)
花崗岩が表面から剥離して砂利になったものを マサ(真砂) と云いますが、ジャリジャリして滑りやすいので注意して登ってゆきます。(園芸用のマサ土は、マサが土中堆積して土になったものをいうそうです)
黒っぽいところは、風化した花崗岩の表面が古くなったところで、人が触ったり通ったところは、簡単に剥離して白っぽくなります。
つまり、白っぽいところがルートということになります。
黒っぽいところを指でこするだけでポロポロと岩がとれて、白っぽくなります。
五分ほどで上に上がります。
写真の山の稜線で、位置的に左側の高いところが巻向山、右側がダンノダイラの方向です。
一帯には、信仰のこん跡のようなものは、まったく見当たりません。
#巻向山奥不動寺(奈良県桜井市辻)近くの #白山 と云われるところ。花崗岩の露頭で相当に風化しています。グーグル航空写真でも白く見えます pic.twitter.com/S0NOov8Qmf
— 開物発事 (@Kai_Hatu) 2021年9月23日
白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ、桜井市黒崎)
(34.523399347601135, 135.88045291671054)御祭神:白山比咩、菅原道真
この白山から南。山を下った桜井市黒崎という地区には、雄略天皇泊瀬朝倉宮(ゆうりゃくてんのうはつせあさくらのみや)伝承地とされる白山比咩神社が鎮座しています。別の日に参拝していますので、あらためて紹介したいと思います。
鳥居の向こうの山腹が白山の位置になります。
● 山頂が一面蒼白の白山(しろやま)(公益財団法人桜井市文化財協会 中村 利光氏)
「全山が蒼白になっているため、見た感じが香芝市の屯鶴峯(どんづるぼう/県指定天然記念物、大和二上山)によく似ていますが、白山は花崗岩に対して屯鶴峯は堆積した凝灰岩が隆起して形成されたもの」