ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【生駒聖天・宝山寺(2)】修験・密教の道場 見上げる断崖の般若窟(岩屋)

はじめに

生駒聖天さん #宝山寺 の2回目。#役の行者 #弘法大師 が修行し #湛海律師 が弥勒菩薩像を置いた断崖の般若窟(岩屋とも)。そばに #ウスサマ明王 の祭祀場。トイレの神様、安産、幼児の夜泣き・夜尿症、下の病気全般に霊験あらたかな神様だそうです

目次

本文

前回(境内)の続き。境内からさらに石段を上って、断崖(般若窟)の方に向かいます。

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宝山寺の境内(2)

石段を上り始めに文殊堂(昭和53年創建)

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宝山寺 文殊

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文殊堂 風にたなびくお線香の煙

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宝山寺 文殊堂から断崖(般若窟)の方を見る

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脇の石段をさらに上って断崖(般若窟)の方へ

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宝山寺 水神社(左)とウスサマ堂(右)

説明・文字起こし)ウスサマ明王は不浄金剛とも申し、不浄を除き給うの御誓願深く、古来、厠(かわや)、産室等に祀られている。安産、幼児の夜泣きや夜尿症、俗に「下の病気」を祈って霊験顕著 なり。御真言。おんくろだのううんじゃく

先日の星田妙見宮でトイレの神様と紹介したウスサマ明王。産室に祀られ、安産や幼児のお困りごとも含めて「下の病気」の快癒祈願の神様でもあったんですね。古いアラハバキ信仰のこん跡かと思われますが、今のところウスサマ明王とは何ぞや?のレベルですので、知識を増やして考えてゆきたいと思います。

【参考】多賀城・荒脛巾神社(あらはばきじんじゃ)の道祖神は履物と男性シンボル(石棒像)を祀り「腰から下の病気」に霊験があるとされています。記事末、アラハバキ解・第4章

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ウスサマ明王

断崖(般若窟)を真下から見上げます。

説明要約)その昔、役の行者が窟内に梵本(ぼんほん、サンスクリットで書かれた経典)の般若経を納め、弘法大師もこの地で修業された霊跡です。中興の開山・湛海律師(たんかいりっし)は役の行者の修行にちなんで本尊弥勒菩薩を祀り、また巌頭には雲上閣を建立し、虚空蔵菩薩像を安置しました

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宝山寺 断崖(般若窟)を真下から見上げる

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(前回)境内に入る中門から真正面の上に見えた多宝塔。

多宝塔には湛海律師自作の愛染明王(あいぜんみょうおう)が祀られているそうです。

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宝山寺 多宝塔

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宝山寺 多宝塔から境内を見下ろす

さてさらに奥の院に上がって行きます。宝山寺・第三幕のごとく、行き先は石仏が並ぶ参道。(続きます。)

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宝山寺 奥之院へ

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アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(第4章)多賀城・荒脛巾神社

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多賀城・荒脛巾神社

第32章・京都伏見・稲荷山のこん跡も参考になります。

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