はじめに
寒い週末は家でと考えてましたが、気が変わって #盾形銅鏡 #日本最大の蛇行剣 がニュースとなった #富雄丸山古墳 臨時の発掘現場の見学会に行ってきました
目次
本文
富雄丸山古墳
(34.6662230, 135.7520354)/奈良県奈良市丸山1丁目1079−241/近鉄奈良線・学園前駅から奈良交通28系統バス・若草台中央下車
臨時の遺跡見学会の受付会場と富雄丸山古墳。
朝の陽に光り輝くグラウンドを見て、イヤな予感😅
今回、出土した日本最大の蛇行剣(2.37m)の実物サイズのモデル!
人と比べると…デカいですねぇ😮
先着六千名に配布される第六次発掘調査報告書をいただきました。
初日が千四百名、二日目の受付開始時間なので余裕でGET。
富雄丸山古墳 発掘調査現場
いただいた調査報告書に記載された位置マップに書き込み。
X(埴輪列)→U(湧水施設型埴輪)→A(墳頂)→F(造り出し)の順番に見学しました。
古墳時代前期(後半)古墳なので、人や動物型はなく、祭祀器物をかたどった円筒埴輪が出ます。
三段構造の円墳の一段目周囲を 円筒埴輪 がぐるりと囲みます。
築造当時は地上に並んでいましたが、時とともに地中に埋もれてしまいました。
二段目の東南で 湧水施設型埴輪 が見つかりました。
いわゆる家型(神社本殿の原型と云われる宮殿型)埴輪の周囲に(水路の)囲いのようなものをもつ形(セット)の珍しい埴輪ですが、この時期の実際の古墳での使われ方を見学できるのは、地味にスゴイことです。
このタイプの埴輪、あるいは形象埴輪と言われるカテゴリーでは、日本最古級(少なくとも重要文化財級)かと思われます。
「湧水」の名がつけられているように、ここで 水の祭祀 が行われていたと考えられているようです。
【参考】堺市の百舌鳥陵墓参考地から出土した囲形埴輪・家形埴輪(宮内庁所蔵)
https://www.kunaicho.go.jp/culture/shoryobu/syuzou-r18.html
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凍って滑りやすい坂を登って墳頂部へ。
墳丘の中心墓域もあらためて発掘中。
残念ながら盗掘されています。
一部は取り戻され、今は京都国立博物館(石製品中心、重要文化財)や天理参考館(天理大学、三角縁神獣鏡、伝・富雄丸山古墳出土品)に展示されています。
盾形銅鏡と日本最大の蛇行剣の出土した現場へ
墳頂から人が通って踏み固めた土の急坂を下って行きます。
夜の冷え込みで表面が凍ったところが、何か所か。
出発会場でのイヤな予感が当たり、滑ってコケる人が続出😦
私は、一作年は恐山、昨年は小樽・津軽とコケ慣れてますので、大丈夫でした😅
写真中央の人が集まっているところが、盾型銅鏡と日本最大の蛇行剣が出土した 造り出し。
墳頂の墓主を守るように、造り出しに埋葬された人物の墓が見つかり、二点の貴重な副葬品が発見されました。
発掘現場には、見学用に実物サイズの模型が置かれていました。
全コース20分弱といったところ。転倒せず、無事、下山しました(`・ω・´)ゞ