ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【忍坂山口坐神社】とんがりスギのこんもり社叢に惹かれて参拝

はじめに

桜井市から東に向かう県道167号線から、とんがりした樹を真ん中に、こんもりした社叢が見える #忍坂山口坐神社。「おっさか」の地は、神武東征の重要地として記紀にも登場します

目次

本文

忍坂山口坐神社(おっさかやまぐちにいますじんじゃ)

(34.5091515, 135.8689519)/奈良県桜井市赤尾/近鉄大阪線大和朝倉駅から徒歩約15分。県道166号線近く

桜井市中心から、東に向かう県道166号線が、途中で南に分岐する167号線沿い。

舒明天皇陵(代34代)がある忍阪(おっさか)から県道167号線の向こうに、忍坂山口坐神社のこんもりとした社叢が見えます。

忍坂山口坐神社 社叢

近づくと、境内の大クスノキが目に飛び込んできました。

忍坂山口坐神社 大クスノキ桜井市指定文化財

二代目の大クスノキで、初代は室町時代金閣寺建立の際に、天井板として伐り出されたと伝えられます。

忍坂山口坐神社 大クスノキの案内板

延喜式内社・山口神社は全部で14社で、うち13社まで県内にあります。そのうち、飛鳥・石寸・長谷・畝傍・耳成・忍阪の山口神社が最も大切に祀られてきました。ここの二代目楠の木は巨樹で有名ですが、初代楠の木は、室町時代に京都の金閣寺を建立するとき、天井板として利用されたと言い伝えられ、その時倒れた先が隣村の忍阪まで届いたので、今でも「木の下」という地名が残っています。

そばに、一代目の跡といわれる古い切り株がありました。

忍坂山口坐神社

忍坂山口坐神社 参拝

御祭神は山の神、大山祇命(おおやまつみのみこと)

忍坂山口坐神社

忍坂山口坐神社 小さな狛犬さん

社殿建築に使われる木材を伐り出す 忍坂山(外鎌山) の守護神。

御本殿はなく、Wikiでは、磐座(いわくら)が御神体と書かれていました。

忍坂山口坐神社

ちょっと失礼して拝殿の裏に回って見ましたが、大きな磐座は見当たらず、

大樹が伸びているのが見えました。

たまたま境内の清掃に来られた御婦人にお聞きしますと、スギということで、先端は落雷で焼けたとのこと。

冒頭の写真の社叢の中に見えた、先端が一際目立つ高い樹が、この御神木でした。

御神木はスギ

以前は藪に囲まれていたそうですが、地元の方々が整理し、県道からも良く見えるようになったということで、私のようなたまたまの参拝者が増えるといいですね。

忍坂山口坐神社

左が忍阪山、右が宮山(手前が県道167号線)

ここにも、とんがりがありました😀

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