正月は、奥さんの実家のある広島市に来ている。
新幹線・広島駅から見える山の方、頂上にUFOのような建物を目にした方もおられるだろう。
山は二葉山(ふたばやま)、建物は義母や奥さん姉妹など地元の人は「仏舎利塔(ぶっしゃりとう)」と云う。正式には平和塔だろうか。
実家は二葉山の麓にある。
中世、毛利輝元が広島城築城の検分のため登山した時には麓の寺の名から「明星院山」と呼ばれていたそうだ。
実家に帰った際は、時間を見つけて、ハイキングコースにもなっている二葉山に登っている。
広島駅から至近のところ、山道の景色にビックリする人も多いだろう。
写真右の樹はシリブカガシ。ドングリの仲間で、二葉山は日本最大のシリブカガシの群生が見られるという。しぶみがなく、炒っておいしく食べることができるらしい。このあたりは国有林。
食料になる山がある。ということは、このあたりと実家のある山の麓には、縄文の里があったんじゃないかと古代妄想。
いつもは一人で登るのだが、令和二年の元旦は、三男も初日の出を見るというので付いてきた。
塔の正面に立つと、向こう側が爆心地(原爆ドーム)の方向。
山頂の仏舎利塔は、原爆投下で亡くなられた二十数万人の慰霊のために建立され、インドのネール首相から送られた他、仏舎利(お釈迦様の骨)が計三粒、舎利容器に入れられ納められている。
ここは爆心地から二キロメートル圏内だ。
コース案内の左下(外)、大田川方面に原爆ドームがある。