大阪万博では総勢3,000人のコンパニオンさんが活躍しましたが、それは、この国で普通の女性が普通に活躍する社会が始まる象徴的な出来事でした。
女性が社会に進出することで美容やファッション産業が生まれ、急成長。
美とファッションをテーマにしたパビリオン
大阪万博で、資生堂は化学工業館に、女性専用のおそらく日本史上初のパウダールーム(お化粧室)を設置。
多数の女性が殺到したと伝えられています。
資生堂さんは開幕の一年前から、各パビリオンで活動するコンパニオンさんの美容(化粧)指導を始め、彼女たちにアイシャドウ、マニキュア、口紅、コンパクトなどを提供したそうです。
『資生堂宣伝史』より
EXPO70の少し前からの社会の主な動きを抜粋しましたので、よかったらお読みください。色文字は女性関係
1968年
(主な出来事)イザナギ景気、アングラソング流行、サイケ調流行(写真)、ゴーゴー喫茶、アングラ酒場
1969年
(1月)東大安田講堂で全共闘学生と機動隊衝突(学生運動のピーク)
(7月)アポロ11号で人類初の月面着陸成功【宇宙中継により各国でテレビ放送】
(7月)東京地裁、女子若年定年制無効の判決
(8月)寅さんの「男はつらいよ」シリーズ第1作封切り
(11月)佐藤・ニクソン共同声明 沖縄の72年返還が決まる
(主な出来事)週刊ポスト・夕刊フジ創刊、フォークソング、自然食品ブーム、 小学校の女子教員50.2%、女子の高校進学率が男子を上回る、幼児の幼稚園就園率51.8%
1970年:3月15日・万博開幕~9月
(7月)東京に光化学スモッグ発生
(8月)ウーマンリブのデモ初めて行われる