ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

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【燃水祭の神事】臭水(くそうず)坪群【黒川石油公園・シンクルトン記念公園】

はじめに

縄文時代より #燃水 #燃土 として利用されてきた石油。臭う水と書いて #くそうず と読みます。自然の湧出地がある #黒川石油公園(新潟県胎内市、シンクルトン記念公園)を見学してきました。天智七年、越国より献上されるという #日本書紀 の記述が最古です

目次

本文

黒川石油公園(新潟県胎内市下館1622)

新潟県秋田県日本海側には、石油が自然に湧き出すところがあり、縄文時代以来、人々は『燃える水』『アスファルト』として利用してきました。

その古い湧出地のひとつ新潟県胎内市の黒川石油公園(シンクルトン記念公園)です。

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黒川石油公園

黒川の臭水(くそうず)坪群

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黒川のくそうず 碑と案内板

文字起こし)越後の臭水(くそうず)の歴史は古く、日本書記に天智天皇七年、越国(こしのくに)、燃土と燃水を献ると記されています。この塩谷山一帯には古くから原油が自然に湧き出ることからここが献上地ではないかといわれております。臭水坪跡には手掘り跡、上総堀り跡、また明治六年、英人シンクルトン指導のたて穴掘りの異人井戸跡があり、カグマ(シダ類)ですくう昔の採油から、機械採油までの様子を見ることができる貴重な遺跡です

公園入口の手堀り跡。

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黒川の臭水(くそうず)

シンクルトンの指導のもと、明治6年に掘られた井戸。中は底が深く、スマホでは撮れないので案内板より。

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英国人技師指導で掘られた異人井戸 臭水井戸

臭水跡からは、現在でも石油やガスが出ているため、見学コース内では火気厳禁。

無数の油井跡が穴になっており、落ちる危険もあるので、コース外には立入禁止です。

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火気厳禁・立ち入り禁止の立札

自然の臭水湧出地

森の中の黒い泉のよう。石油臭がします。

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臭水 湧出地

倒れた木が真っ黒。

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臭水 湧出地

地面から石油がしみ出して、燃土(アスファルト)になっています。

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臭水 湧出地

湧いた石油をカグマ(シダ類)ですくいとるのが昔の採油方法でした。

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カグマ

臭水湧出地のまわりに黒いものがぽつぽつ。アスファルトと思って手に取ったらキノコでした(石油と関係あるのでしょうか)。

生臭かったです。

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黒く枯れたキノコ

シンクルトン記念館

シンクルトン記念館は事前予約をしておくと、係員さんがカギを開けてくれて見学できます(今回は時間の関係で見学せず)

階段を上がって2階が展望台になっているのですが『禁煙』の表示。

階段途中に生えていたコケも真っ黒でした(石油と関係あるのでしょうか)

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シンクルトン記念館

黒川燃水祭(毎年7月)

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黒川燃水祭(シンクルトン記念公園パンフレットより)

天智天皇7年の『燃土と燃水を献る』という日本書紀に記述された故事にならい、黒川燃水祭神事が行われるとのこと。

燃水祭で採油された臭水(原油)は、天智天皇中大兄皇子)が都を置いた近江(大津宮)の近江神宮に献上されます。

縄文のアスファルト利用

縄文人アスファルト利用は、整理して、またの別の機会に書きたいと思いますが、新潟・東北~函館の縄文遺跡から、

アスファルト、(流通のための)貯蔵土器、割れた土器をアスファルトで接着した土器・土偶が出土しています。

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