はじめに
むかしむかし #大太法師(#ダイダラボッチ)という大男が近江の土を運び、一夜で富士山をつくり、土を掘った跡が #琵琶湖 になったそうな… #お水返しの神事 でそんな昔話を今に伝える #市神神社濱宮
目次
本文
市神神社 濱宮(いちがみじんじゃ はまみや)
西国三十三所第三十一番、長命寺の近く。琵琶湖湖東の水辺近くの高台に、鎮座。
(35.1682753306127, 136.06080576879285)/滋賀県近江八幡市長命寺町/JR東海道線・近江八幡駅から約9キロ。車で約20分
※本宮(市神神社、市宮えびす)は滋賀県東近江市八日市本町15−4(35.11262799212011, 136.19728689500374)太郎坊宮阿賀神社の近く
ダイダラボッチ伝説が結ぶ富士山と琵琶湖
参道入り口に 富士と琵琶湖を結ぶ斎所 の碑。
むかしむかしの大昔、大太法師(ダイダラボッチ)という大男が、近江の土を運び、うず高く盛り上げて一夜で富士山をつくったおり、土を掘った跡が琵琶湖になった というお話を、お水返しの神事で伝える場所が、ここ、市神神社・濱宮。
斎所というのは神事を行う(斎行する)場所という意味です。
お水返しの神事
ダイダラボッチ伝説にもとづいて、1968年(昭和43年)、富士と琵琶湖を結ぶ会*1 が始めた神事で、毎年七月二十一~二十二日に行われます。
結ぶ会のメンバーが富士山の浅間大社奥宮で汲んだ銀明水(霊水)を、市神神社 濱宮の丘下の水が浜から、琵琶湖に注ぎ入れます。
琵琶湖の土でできた富士山の霊水を、琵琶湖にお返しすることから お水返しの神事 といわれます。
市神神社 濱宮 境内
御祭神:天之御中主神(鎮宅霊符神、ちんたくれいふのかみ)、事代主神、大国主神、素戔嗚命・稲田姫命・八王子の神
略縁起は少し読めないところがありますが、おおむねの内容を箇条書きにしました(市神神社宮司筆。なお冒頭部分は別の機会に紹介したいと考え省略。由緒のみ)
1)奥之島・息長山山頂の鎮宅神社は天之御中主神(あめのみなかのぬし*2)を祀っていた(市神神社浜宮の背後の山中に天之御中主神社奥宮が鎮座)
2)昭和28年(1953)市神神社の信者数百人が神事(鎮宅霊符の秘法)を行った際に、玉田某という老人が市神神社浜宮の寄進を行った
3)その後山津波が起こった際、流木多数が山頂から流れ出たが、当社は被害を受けなかったことを御神徳として、流木を用いて社殿を創建し、市神神社元宮から事代主神(ことしろぬし、えびす神)と大島郷の大島神社から大国主神を勧請して三尊(=三柱)とする
4)また昭和29年に野洲(やす)郡の篠原大笠原神社より素戔嗚命・稲田姫命(奥様)・八王子の神(子ども)を祀る
境内から、道路の向こうがお水返しの神事が行われる水が浜。夏は湖水浴場。