目次
- 北海道大学総合博物館(見学無料)
- 札幌農学校前後の歴史
- ピューリタニズムとサムライ精神の出会い
- ポプラ並木
- 新渡戸稲造と武士道
- 大学キャンパスのセイコーマート
- Boys,Be Ambitious. Like this Old man
本文
有名なポプラ並木と、総合博物館の見学で、北海道大学を訪れました。
北海道大学総合博物館(見学無料)
総合博物館は、札幌仮学校(1872)→札幌農学校(札幌学校農学専門科、1876)を前身とする北海道大学の歴史と、各学部の研究テーマや一部成果が展示・紹介されています。
すべてを丁寧に観ようとすると、数時間以上はかかるであろう展示量でした。
札幌農学校前後の歴史
榎本武揚(えのもとたけあき)らの戊辰戦争が終結(1869)後、明治新政府は版籍奉還を行い、7月に蝦夷の地に開拓使を派遣、8月には北海道に改称。
北海道の開拓は、明治の殖産振興だけでなく、ロシアの南下政策を抑えるためにも急務とされていました。
初代北海道開拓長官・黒田清隆(薩摩人)はアメリカ・ニューイングランドを模範として、アメリカの協力を得て、札幌農学校を設立します。
ピューリタニズムとサムライ精神の出会い
1876年8月、『Boys,Be Ambitious、青年よ大志を抱け』で有名なクラーク博士(着任時、満50才)を校長にむかえ、農学校はスタートします。
クラーク博士は敬けんな清教徒(ピューリタン)で、アメリカ建国の精神ともいえる自由と平等(Freedom and Equallity)、高邁なる大志(Lofty Ambitious)と自主独立の精神(Independence)を重んじ、何よりも常にジェントルマン(Be Gentleman)であることを学生たちに求め、
そして、学生たちはサムライ精神の子供たちでした。
(アメリカ開拓時代のピューリタンは、かなり昔、テレビドラマで人気だった『大草原の小さな家』のローラ一家の生活ぶりでイメージできると思います。あるいは(お国が違いますが)『赤毛のアン』のマシュー・マリラ兄妹もピューリタン)
北海道大学本校(札幌市北区)のクラーク博士は胸像で、あの有名な丘の上から草原を指さす「青年よ大志を抱け」像は羊ヶ丘展望台(同・豊平区)にあります。
ポプラ並木
新渡戸稲造と武士道
旧五千円札紙幣の肖像にもなった国際人・教育者、新渡戸稲造(にとべいなぞう)は、札幌農学校の二期生。
アメリカ・ドイツ留学からアメリカ人妻・メリーを伴って帰国後(1894)、札幌農学校で教職に就きましたが、当時、閉校の危機にあった農学校の存続に尽力し、現在の北海道大学の基礎を築きました。
戦前に『武士道』を著わし、日本の精神文化を欧米に向けて紹介しましたが、クラーク博士が北海道開拓の日本人にもたらしたピューリタニズム(清教徒精神)へのリスペクトもあったのでしょうか。
胸像の前に並べられたドングリと新渡戸さんの優しそうで柔らかなお顔が、なんともいえずシンクロしています。先生と学生に見えますね。
大学キャンパスのセイコーマート
総合博物館の近くにセイコーマート。半日ほど構内をウロウロしていたので、朝食と昼食をカフェテラスで。
本州ではセブイレ、ファミマ、ローソンですが、北海道ならセイコーマート一択。
朝は、ポテサラサンドとタイヤキ風クリームパンを選んだのですが、メロンパン(数量限定)がおいしそうでつい。
昼は、朝のポテサラが美味しすぎて、総菜のポテサラを購入。チーズフォンデュパンと相性がよかったです。
Boys,Be Ambitious. Like this Old man
クラーク博士が約1年の任期を終え、札幌農学校を離れる時に、学生たちに残した有名な言葉。
『青年よ大志を抱け』の後に『この老いた私のように=Like this Old man』と続けた説が紹介されていました。
この話、たいそう感心して大阪に帰ってから奥さんに言いますと『その話、前にテレビで見ていて、へぇ~っ!て感心してたやん!』と切り返されました。
オールドマンになりつつある昨今、この類の話が増えている気がする