はじめに
鈴鹿峠の片山神社にお詣りすると境内に錆びて朽ちかけた #御湯釜。#湯立神楽 に使われる神器で貴重なものではないかと思い念のため地元の教育委員会に連絡。#湯立神事 #湯神楽 #神様の湯上がり水 #千と千尋の神隠し
目次
本文
古来、鈴鹿峠を超えて神の国・伊勢に入る斎王は、片山社で禊祓い(みそぎはらい)を斎行したといいます。
峠の(サイノカミ)信仰と祭祀のこん跡が残る社です。
境内の御湯釜
お参りから一ケ月以上経過し、直後に念のため地元の教育委員会に連絡し、先方もすぐに見に行きますと回答してくださったので、そろそろ記事にします。
本殿前の境内の広場に置かれていた 御湯釜(おゆがま)です。ビックリです。
御湯釜は地域によって呼称・時期・斎行の方法はいろいろのようですが、大釜でぐつぐつ煮えたぎった熱湯を、神主さんや巫女が枝葉などで参拝者に振り撒く 湯立神楽 (ほかに湯立神事、湯神楽など)に使用される、いわゆる 神器(じんぎ) ですから。
ところによって、文化財として保護されています。
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延享元年(1744、江戸期)五月吉日 伊勢 鈴鹿郡 市野瀬村
奉寄進 神明宮 御寶前 伊勢 鈴鹿郡 沓?神村 享保二(酉丁)年(1717、江戸期)五月吉日
湯立神楽、ありがたき神様の湯上がり水
湯立神楽(湯立神事、湯神楽)についてはWikiで紹介されています。(無病息災、五穀豊穣)
熱湯をパシャパシャッと浴びることには本来、禊ぎ(みそぎ)・祓い(はらい)の意味があるようで、峠の片山神社らしい、いや峠の神社には欠かせないモノだったかも知れません。
(Wikiによると)木の枝葉のほか、素手、御神体で湯を撒く。コメ、お神酒、さらには海水を煮る例(塩釜?)もあるそうです。
湯立神楽が 千と千尋の神隠し のストーリーのアイデアになったと紹介されています。そうかぁ!あの よきかな~ の川の神様の風呂上がりのお湯(泥水)は、大変アリガタイものだったんですね。
神様も人々のいろんな願いや穢れを引き受けて汚れるので、たまにはゆっくり休んで温泉に。。。
お湯を頭からかぶっていた千尋は禊ぎを済ませて異世界から戻った。。。そういうストーリーだったのかも
【0406追記】五位堂工業さん@ツイッター
鋳造メーカーの五位堂工業さんからコメントいただきました。なんと、創業千三百年!!!ものづくりはそれぞれに奥深いですね。五位堂鋳物。桑名鋳物
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