ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

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【一言神社(石座神社敷地内)】一言主神がつなぐ大和葛城の『鴨』と山背の『賀茂』

はじめに

洛北の岩倉上蔵町・石座神社の敷地内には別の神社として #一言神社 が鎮座しています。本殿を守る立派な土瓦製の狛犬。御祭神の #一言主神 は大和葛城の #鴨 と山背の #賀茂 を繋ぐのか 明治維新の元勲 #岩倉具視 が熱心に参拝した社

目次

本文

昨日の記事です。

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一言神社(石座神社敷地内)

先日紹介した石座神社(いわくらじんじゃ、京都市左京区岩倉上蔵町)の敷地内に、鳥居を持つ別の神社として鎮座する一言神社(摂社でも末社でもなく単立の神社として鎮座)。

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元の社は、現在地から北北東・約1キロの岩倉村松町に鎮座していましたが「後水尾天皇(江戸期、108代)の娘の女三宮(おんなさんのみや)*1が寛文八年(1668年)に再営、、、明治十一年(1878)に石座神社境内へ遷座した」とのこと(案内板)

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一言神社 鳥居 左(西)隣に石座神社

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一言神社 本殿

珍しい土瓦製の立派な狛犬さんです。このタイプは始めて見ました。

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一言神社 狛犬

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岩倉具視ゆかり 岩倉家が奉納した本殿前の燈籠

一言神社 旧社地(左京区岩倉村松町

一言神社旧社地(35.0870626848309, 135.78596462417144)

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一言神社 旧社地

案内板からは、大和葛城の鴨氏と賀茂氏は同祖で、一言主神(ひとことぬしのかみ)は共通の神として認識されていることがわかりますね。

鴨と賀茂。大和葛城と山背。二つの点をつなぐ線が一言主神ですが、このあたりはいずれじっくりと(古代妄想を)書きたいと考えています。

ちなみに岩倉具視(いわくらともみ)は京都の公家・堀川家の二男として生まれ、後に岩倉家に養子に入り、以降、岩倉姓を名乗りました。

旧社地案内板)『岩倉村誌』(1905年)によると、祭神は一言主(ひとことぬし)大神。『岩倉村誌』によると「由緒勧請創立年不詳」ですが、一言主神社の総本山(奈良県御所市)が賀茂氏の本拠地の高鴨神社近くにあるので、賀茂氏の移動に伴い、一言主神をまつる人たちがこの地にやってきて、まつるようになった可能性が高いと思われます。地元では願いを一言だけきいてくれる神として親しまれています。一言神社は今では石座(いわくら)神社境内にありますが、元はここから南東約150メートルの正水山(しょうずやま)にありました。元の社殿は、後水尾天皇の娘で岩倉の万年岡茶屋に住んでいた女三宮が寛文八年(11668)に再営したものです(山城名跡巡行誌、岩倉村誌)。明治十一年(1878)に石座神社境内へ遷座。その後も正水山に子の石碑が残されていましたが、村松団地の建設に伴い、昭和四十八年(1973)にここへ移されています。10月23日に近い土曜日に行われる祭りの時、一言主神をのせて子ども神輿が朝五時二十分ころにここまで来るのはそのためです。文久二年(1862)~慶應三年(1867)に出仕を禁じられて岩倉上蔵に住んでいた岩倉具視がしばしば参拝したのはここ村松にあった頃の一言神社です。岩倉具視は一言神社のために二反(六百坪)弱の田を購入し、収穫米のうち二石(300kg)を一言神社の維持にあてるようにしました(岩倉公旧跡要誌)。また石座神社の現社殿の前には岩倉家から奉納された燈籠がたてられています。(文責・村松町愛宕講)

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一言神社 旧社地(案内板)

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一言神社旧社地から正水山(しょうずやま)

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アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)

【2020年12月~2021年5月、連載】

novel.daysneo.com

*1:Wikiには後水尾天皇の子女に女二宮は見えますが、女三宮の名は見えず。後水尾天皇は三十名以上の子だくさん!がんばったのか、お好きだったのか。。。