はじめに
各地に不思議な伝承を残す #役行者(#役小角)。修験山伏の元祖。厳しい山岳修行で高い霊力を身に付けました。#祇園祭 #役行者山 は、葛城の鬼神・一言主神をこき使い、せっかんした伝承を伝えます。葛城神は女性。#役行者神腰掛け石
目次
本文
後祭の 役行者山(えんのぎょうじゃやま)は大和葛城の一言主と役行者の伝承 を伝えます。
真ん中の 神変大菩薩(しんぺんだいぼさつ) が役行者(役小角(えんのおずぬ))です。
役行者山。文字起こし、途中まで)山の御神体(人形)として役行者と一言主神と葛城神の三体を安置し、この組み合わせは役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に、橋をかけたという伝承を想起させる。正面の洞に役行者が帽子・掛絡・経巻・錫杖を持って座し、葛城神は女体 で手に台つきの輪宝を持ち、一言主神は鬼形で赤熊をかぶり手に斧 を持っている(祇園祭公式HPより。以下省略)
役行者は飛鳥時代、葛城山の麓(奈良県県御所市)茅原(ちはら)の出身。若いころから山岳で厳しい修行をした修験山伏(しゅげん、やまぶし)の元祖で、鬼を使役する霊力を身につけた人物として、各地に不思議な伝承を残しています。
役行者山は『葛城の鬼神、一言主神(ひとことぬしのかみ)に葛城と大峯の間に橋を架けさせようとしたが、一言主神は自身の醜悪な姿を理由に人目につかない夜しか働かず、役行者が一言主神をせっかんした』という伝承を伝えます。
それにしても葛城神は、遠目の御神体の見た目から男性と思っていましたが、姫神だったんですね。
意外でしたがやはりです。葛城は仁徳天皇の皇后・磐之媛(いわのひめ)や、初代の女性天皇ではないかとされる飯豊青皇女(いいとよあおのひめみこ、飯豊天皇)など、古墳時代の姫さまを輩出した地でもあります。
役行者神腰掛け石
文字起こし)この石は今より一千三百有余年前、役行者神が金剛葛城の峰々や大峯山で捨て身の修行に励んだ後、生地・茅原(ちはら)の里から井戸伝いにこの地に駆け上がり、この石に座し、精神修行をされたありがたい石です。また役行者神は、この石に手を当て全身の凝りを解したとされています。皆様もこの石に手を当てて、役行者神の精神と御徳をいただかれ、全身の凝り、特に肩の凝りなどを解される事を心よりお祈りいたします。(平成二十四年七月、公益財団法人役行者山保存会)
生駒山麓を歩いた最近の記事から。
役行者はどこでも高下駄、膝小僧を見せて、石に腰かけています。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)
【2020年12月~2021年5月、連載】