はじめに
京都洛北の松ケ崎 #末刀岩上神社。下鴨神社 #水ごしらへ場 の磐座に降臨する #水の神 を祀ると考えられます。境内には本殿がなく上面が平らな大きな磐座を御神体としています(2021年7月3日参拝)
目次
本文
下鴨神社・大炊殿(おおいどの)の水ごしらへ場 に磐座(御饌石、みけいし?)があり、そこの案内板に『式内末刀社(水の神)の御祭神がご降臨になる磐座との伝承があり橋と呼ばれている』と書かれており、式内末刀社 が本日紹介する神社ではないかと考えられます。
末刀岩上神社と下鴨神社は高野川(下鴨デルタで賀茂川と合流)で繋がる位置関係です。
末刀岩上神社(まといわがみじんじゃ)
(35.05438355304829, 135.77731317182946)京都市左京区松ケ崎林山。【徒歩】深泥池から西へ徒歩20分/【車】京都市宝ヶ池運動施設内・東側の直近の駐車場からであれば徒歩5分。施設内の西側の駐車場からだと遠くなり徒歩15分。
御祭神:水の神であるが不詳。
御祭神は不詳ですが『磐座-水の神』となれば、貴船のタカオカミノカミ(高龗神)またはミズハノメノカミ(罔象女神、弥都波能売神)、あるいは両方ということかと思われます。(クラオカミノカミ、闇龗神も含まれるかも)
古くは神奈備(かんなび、神が坐(いま)す)の、松ケ崎林山 の山麓に鎮座。
創建は不詳。社殿がなく、石段上の巨大な自然石の磐座を御神体としています。
もともとは岩上神社と称していたようですが、明治末~大正期に、延喜式内で所在不明になっていた松ケ崎の末刀神社も並び称し、現在の神社名になったようです。
末刀岩上神社 境内
この岩は兵庫の海中から得たもので、牛馬漁労の神として信仰されていたと伝承されているそうです。
もしそれが本当なら、こんな大きなものを、兵庫の海から淀川を遡上して古巨椋池(伏見)を経由し、ここ洛北の(上賀茂に近い)松ケ崎まで、誰がなぜ運んできたのでしょうか。
理由が読めず、さすがに、にわかには信じられませんね。