水ごしらえ場と御井(みい)ここで元旦の若水神事が行われる。左側の建物は大炊殿(おおいどの)
若水神事(七五三餅の解説から)
元旦、午前六時から斎行される歳旦祭(さいたんさい)において、その年に初めて大炊殿横の井戸から汲み上げられた若水が東西御本宮に奉(たてまつ)られる。その後。七五三餅が奉られ、上に置かれた土器に屠蘇酒が注がれる。そして、新年一年間の御皇室の御安泰と国家の安寧と隆昌、国民の平安と御多幸が祈願される
※七五三餅は下鴨神社(1)をご覧ください
かりんの庭(葵の庭)とカツラの木。
葉はハート形、フタバアオイに似ているので葵祭では代用するそうだ。話はそれるが「愛染かつら」もカツラがモチーフ。
賀茂御祖神社の案内板はいろいろな手掛かりが書かれていて面白い。
● 水ごしらへ場の岩が磐座(いわくら)であること
● 「橋、ハシ」と呼ばれていること
● 末刀社(まとのやしろ)の水の神
これらを手掛かりにまた調べることが増えた。
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京都最古の神社のひとつ、下鴨神社の「奥の奥」に入れたことは本当にラッキーだった。大炊殿(おおいどの)、葵の庭には、今に繋がる京都の古い記憶が数多く残されていた。 古代、台所仕事を中心にした姫御子の生活は神様への奉仕、神事であったことをあらためて思い起こさせる。
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葵の庭は「薬用酒」を造るための薬草園であったことが書かれている。
ただ、斎王(いつきのひめみこ)の平安時代より前、古代には「酒造」も姫御子の仕事だったと考えている自分には貴重な手掛かりだ。
薬用酒(何首鳥、カシュウ)とあわせて、同じ手掛かりは、生根神社(大阪市住吉区)でも見つけている。
本殿を「奥の奥」から見ることができるポジション
葵の庭から本殿を見る(ここからは撮影可)
左:西側から
右:もう少し奥に回り込んで北西から。ここから先(北から)は撮影自粛
右側の写真から(左の方に)進むと、本殿の北側の土壁に小さな門が開いていて、そこから本殿を拝むことができる。
つまり、本殿を真後ろ・北側から拝める形になっていて、実際、拝まさせていただいたが、これには本当に驚いた。
後にも先にも、神社を 後ろの正面 から拝んだ経験は初だ。