ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【養天満宮】踏切をわたって参拝。奈良時代からの原生林が残された古社

はじめに

唐招提寺薬師寺の間に鎮座する #養天満宮(#養天満神社)。参道を #近鉄橿原線 が横切るため踏切をわたってお参りします。境内には貴重な奈良時代以来の社叢(しゃそう、天然記念物)が残されています

目次

本文

天満宮(ようてんまんぐう)

(34.67265992829304, 135.7825080413138)/奈良市西ノ京町216/駐車場はありません。近鉄橿原線西ノ京駅から徒歩約10分

天満宮(踏切閉鎖中)

御祭神:菅原道真

延喜式神名帳平安時代)にもその名が残る古社で、平城京遷都(710、和銅3年)で薬師寺が移築された時に、同寺の内外十三社の一社として創建されたとのこと。

天満宮(踏切が開きました)

天満宮社そう(社叢)

天満宮社そう 案内板

奈良市指定文化財(天然記念物)この社そうはツブラジイ(コジイ)を中心とする群落である。高木層にはツブラジイ・ナナメノキ・アラカシ・ネジキなど、亜高木層にはサカキ・カナメモチ・アラカシなど、低木層には上層木の稚樹をはじめイヌビワ・ネザサなど、草本層にはベニシダ・フユヅタ・ヤブコウジ・ジャノヒゲ・マンリョウ・サネカズラなどがある。住宅地の中にあって 原始林的な森林形態をたもっている のは極めてめずらしく、春日山原始林のツブラジイ群落のように鹿の影響(食害)を受けておらず、貴重なものである

朝の光を受け、黄金色に輝く社叢(しゃそう)。

すがすがしさに、しばらく見上げて深呼吸。

天満宮の社そう

朝の時間帯、頻繁に電車が通り過ぎます。

天満宮 参拝

参道脇に小さな祠。気比神社(けひじんじゃ)とあります。

朝の光を受けて、春日灯籠の鹿のレリーフも陰影がはっきり。

天満宮 拝殿

天満宮 拝殿の絵馬

拝殿の格子のスキマから失礼して、御本殿。

狛犬さんもよい表情。

天満宮 御本殿

天満宮 臥牛像

通りすがりのお参りでしたが、心地よさが心に残るお社でした。

天満宮