今年も青森に来た。
泊まりのない一日だが、去年は三内丸山遺跡(青森市)を見学、今年は遮光器土偶(シャコちゃん)の亀ケ岡石器時代遺跡(つがる市)まで足を伸ばした。
亀ケ岡遺跡はまたあらためて紹介するが、訪れて一番驚いたのは津軽の独特の地形。
地図の「県道12号・鰺ケ沢蟹田線」はタテ長の丘陵地帯を通っており、丘陵(県道)沿いに南北に伸びるように町や村がある。
この姿は石器時代から変わることがないようで、亀ケ岡遺跡(石器時代~縄文弥生時代)も丘陵の中(県道沿い)にある。
例えば、県道東側、亀ケ岡遺跡・巨大シャコちゃんが見つめる先は広大な水田地帯。
遺跡の西側の高台にある縄文館(亀ヶ岡考古資料室)周囲は湿地帯。
化石のような景色
巨大シャコちゃんが見つめる東は、岩木川とその支流が運んだ土砂で平野になり、今では豊かな水田地帯。
一方、縄文館から見える西側は、土砂の供給が少なかったため、沼や池がたくさん残った。今でも人がほとんど住めないエリアだ。
西側にクニビキ、東側にクニウミ
古代人が目撃したままの化石のような景色だと思った。
晩秋の津軽「水と風の景色」をどうぞ
水鳥(白鳥)が見えるだろうか。
雲の流れが見える、強い風が湖畔に吹きつける。
ベンセ湿原。縄文館から西に約4キロ。レンタカーが泥々になるような道を進んで、無人の管理棟に到着。
シーズンは花や小鳥で賑やかだそうだが、この時期は地味なもの。笑。風は強い。
日本海からの風をまともに受け、この葦たちもやがて倒れる。
風力発電所。間近に真下から見上げると巨大。百メートル近くあるかな。
岩木川(お勉強)
源流と十三湖(じゅうさんこ)へ流れ込む下流を指差した。あみだくじみたいに、なぞってゆくと岩木川の流れがわかる。
以下Wikiより
川の名前は岩木山に由来する。「イワキ」は、神が鎮座する「イワクラ」と同じく霊山信仰に基づく言葉だとされている。
青森県中津軽郡西目屋村の白神山地雁森岳(標高987m)に源を発し、岩木山南麓を北東に流れる。弘前市から概ね北に向きを変え、津軽平野を潤す。津軽半島西部を流れ、河口近くに十三湖を形成したのち五所川原市十三で日本海に注ぐ。