はじめに
伏見稲荷大社 #稲荷山 お山巡り六回目。七神蹟のひとつ #御膳谷奉拝所。毎年一月五日の #大山祭 は、#御饌石 の上で、七十枚の斎土器(耳土器)にお神酒を盛ってお供えする儀式から始まります
目次
本文
御膳谷奉拝所
薬力社から春日峠(上り)をこえて、御膳谷奉拝所(ごぜんだにほうはいしょ)。
鳥居前のおキツネさん、稲荷山で一番コワい雰囲気。笑
御膳谷奉拝所の案内板)御膳谷は稲荷山三ケ峰の北背後に位置し、古くこの地に御贄殿(みあえどの)と御竈殿(みかまどの)があり神々に神供(じんく)をしたところと伝えられる七神蹟のひとつです。毎年一月五日の大山祭には故事に基づいて斎土器(いみどき)に中汲酒(なかぐみさけ)を盛り霊石「御饌石(みけいし)」に供える神事が行われます
(中汲酒:もろみ(濁り酒)の上澄みをくみ取った酒)
祈祷殿の案内板)往古、この地に御贄殿(みあえどの)と御竈殿(みかまどの)があり、三ケ峰の神々に神供をしたところと伝えられています。現在はこの祈祷殿において毎日、朝・夕お山の神々に御日供(おにっく)をお供えしております。御日供(奉納)ご希望の方は奉拝所にお申し込みください
大山祭(注連縄懸けの神事)毎年一月五日
御膳谷では神酒(みき)を斎土器(いみどき)七十枚に盛ってお供えします。斎土器は耳土器(みみがわらけ)とも。この後に、稲荷山の神蹟七ケ所の注連縄を懸け換える神事が行われます。(参拝日は一月九日で新しい注連縄のお山を見て回ってきました)
耳土器は福徳円満・商売繁盛のお守りで、特に酒造家では酒質を良くし、水質を澄ませる霊験があるとされ、1960年代ごろまでは、例祭後に奪い合う「かわらけ拾い」が勇壮に行われていたそうです。現在では、事前予約で希望者に土器引換券で頒布する制に変わっているとのこと。
御饌石、力松大神、奥村大神
平坦な御饌石の形と祈祷殿の様式は、下鴨神社・大炊殿(おおいどの)の水ごしらえ場と御井(みい)にソックリに思えました。
祈祷殿には清水を汲む井戸がある(あった)のかも知れません。
また稲荷山にも、神々に奉仕するヒメミコ(姫巫女)がいたのかもいたのかも知れませんね(下鴨は斎王)
稲荷山のお山めぐりの紹介記事は、次回まとめの最終回。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(連載中)