はじめに
昨年暮 #国立民族学博物館(万博記念公園内)を見学。オーストラリア先住民族 #アボリジニ 展示。#ドリーミング 私たちとは全く違った時間の概念 #時空を超えたコミュニケーション回路 の世界。五万年の文化 #久保正敏氏
目次
本文
ドリーミング
創世の時代のご先祖様の観念が神話の形で、依り代みたいなものに 下りてくる イメージでしょうか。
すごくわかりやすい図ですね。パネルの前で、私たちの縄文時代も、かくありきかと、しばらく考えていました。
説明パネルより)精霊による創世神話世界がドリーミング。今でも精霊たちは夢を通して人にメッセージを送り、人は儀礼のさいに絵画や芸能で神話を再現し、精霊を招く。ドリーミングはアポリジニの伝統的精神生活の核であり芸能や芸術、アイデンティティの源だ。
専攻は民族情報学・コンピュータ民族学・オーストラリア研究という久保正敏氏(国立民族学博物館名誉教授)が提唱した考え方だそうです。
アボリジニの人々
説明パネルより)5万年以上、採集狩猟生活を続けてきたアボリジニの人びとは、1788年のイギリスによる植民以降、大きな変化を経験してきた。しかしアーネムランド(記事末)や中央砂漠で社伝統的な文化が今に継承されている。
ぐるぐる渦巻き、水の流れ、ヘビ、ひもの表現など、縄文土器・土偶を見ているような気分。
縄文 文化比較・考(211追記)
人類の文化には時間とともに発展を目指すタイプ(技術革新型)と、アボリジニのドリーミングに見られるように、時間をさかのぼる(現在と過去を往来する)感覚のタイプ(先住民型)があるようです。
地域集団ごとに創世神話を持つ先住民型としては、ファーストネーション(カナダ先住民)、アメリカンネイティブ、アイヌもそうですね。
縄文は、ヒスイ加工に代表されるものづくりの文化、他民族との交流を含む海人交易を素地にして、弥生時代あたりから、先住民型から技術革新型に変化していったと考えることができます。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(新章公開)
第24章)馬の古代史