ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【大国見山】古い信仰のこん跡が残る登山道【桃尾の滝から墓域まで】

はじめに

奈良県天理市 #大国見山 の案内板『標高498メートル ピラミッド型山容で頂上付近には #イワクラ の跡と思われる巨石が点在』時間の関係で途中で引き返したのですが道中、巨石や石仏など古い信仰のこん跡が多数

目次

本文

先日紹介した奈良県天理市の桃尾の滝から、大国見山の山頂までのハイキングコース(桃尾の滝から山頂まで1.5キロ)

www.zero-position.com

大国見山登山(ハイキング)コース

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大国見登山コース案内板(桃尾の滝そば)

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大国見山登山道

高い樹と石と石仏

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岩に根を張る樹

天から降り立った龍の大足が、岩を鷲づかみにしているように見えます。

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六道地蔵(りくどうじぞう)。

天道・人道・修羅道畜生道・餓鬼道・地獄道に現れて衆生を救う菩薩をあらわすお地蔵さんで、江戸期からの様式(Wiki)とのこと。

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墓域や集落の境界(サカイ=サイ=幸、塞、際)に置かれて、外からやって来る災厄を防ぐという意味もあります。

信仰としては、中部地方道祖神や東北地方の藁の疫神様などと同じものと言え、古い サイノカミ信仰神仏習合を経て、仏教的な姿になったものと考えられます。

墓標には『阿闍梨あじゃり*1』という文字がところどころに見え、修行を経たお坊さんたちの墓地なのかも知れません。

今回はここから引き返しましたが、また日をあらためて山頂のイワクラ群を見てきたいと思います。

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*1:サンスクリットで「軌範」を意味し、漢語では師範・軌師範・正行とも表記するが、その意味は本来、正しく諸戒律を守り、弟子たちの規範となり、法を教授する師匠や僧侶のこと(WIKI