はじめに
祇園祭で賑わう街。たくさんの鯉が龍のように空を舞う錦絵。そのデザインとアイデアに興味を持ち調べると #Ki-Yan(#木村英輝氏)の名。京都では知る人ぞ知る現代アーティスト。各地の壁画のほか、京都 #青蓮院門跡(華頂殿)襖絵など手掛けています
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本文
Carp is dragon in heaven 祇園祭 誉田屋源兵衛
創業284年、西陣帯の老舗、誉田屋源兵衛(こんだやげんべい)さんの店先に、祇園祭期間中だけ展示される鯉の錦絵。
284匹の鯉が空に舞っていました。手描きの鯉が、毎年一匹ずつ増えてゆくそうです。
Carp is dragon in heaven…鯉は天空のドラゴン…その流麗なデザインと奇抜なアイデアに、足を止めて、しばらく空を見上げていました。
作家は誰だろう?と思っていましたが、京都通から きーやん(Ki-Yan)として知られるアーティスト・木村英輝氏だと教えてもらいました。
ロックイベントにかかわる仕事をしながら、還暦から(壁画アート)絵師になった異色の現役アーティスト。
ちなみに鯉の壁画バージョン。広島東洋カープのマツダスタジアムで見ることが出来るそうです。
Ki-Yan Stuzio 祇園本店(了解の上、店内撮影)
京都祇園の八坂神社前の通り向かいに、作品やグッズを販売する Ki-Yan Stuzio 祇園本店 があります。
(35.00420245353819, 135.7771152296102)/京都府京都市東山区祇園町北側296/京阪祇園四条駅から徒歩約10分。阪急河原町駅から徒歩約15分
青蓮院門跡 華頂殿 襖絵
(35.00744840059675, 135.78318109027143)/京都府京都市東山区粟田口三条坊町69−1
青蓮院門跡・華頂殿に、木村英輝氏が手掛けた襖絵。
青の幻想・生命賛歌・極楽浄土3部作(60面)
(木村氏は、福島県の真光院襖絵も手掛けています)
これらの絵は、伝統的な日本画材ではなく、アクリルガッシュとネオカラーで描かれています。
青蓮院門跡の襖絵には余談があって、阿弥陀経の説く極楽浄土では蓮は枯れることがないので、下絵で描いていた枯蓮を実際に描くことはなかったそうです。
そのままお蔵入りになるかもでしたが、後に樹木希林さん*1の自宅で描かれたといいます。
確かに枯蓮も美しいですね。たまたま最近撮ったお気に入りの二枚。