はじめに
津軽 #岩木山 の裾野に拡がる大規模な水田遺構 #垂柳遺跡(弥生時代中期)。北部九州をスタートした水田稲作文化、弥生時代の北限 #田舎館村埋蔵文化財センター(2022年10中旬訪問)
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田舎館村埋蔵文化財センター(田舎館村博物館、いなかだて)
青森県南津軽郡田舎館村高樋大曲63/東北自動車道・黒石ICより約5分。JR弘前駅より弘南鉄道→(約25分)→田舎館駅下車→田舎館駅下車徒歩10分
青森県の津軽地方には、縄文から弥生時代への過渡期の水田遺跡が、砂沢遺跡(弘前市、弥生前期末、2400〜2300年前)*1と 垂柳遺跡(弥生中期、2200年前〜)の2か所あります。
田舎館村埋蔵文化財センターには、垂柳遺跡の水田遺構が保存されていて、館内通路から見学できます。
大量の出土物の中から青森県宝に指定された11点。
土器や土偶には縄文テイストも見られる過渡期的で、貴重なものです。
遺跡が弥生時代に属するのか、北海道式の続縄文時代に属するのか、長い議論を経て、最終的に物証(発掘と出土物)により、弥生時代に属するとされた経緯が書かれています。
国史跡 垂柳遺跡
埋蔵文化財センターから近くの垂柳遺跡に向かいます(車で1〜2分)。
約3800平米、650面以上の水田跡が見つかっています。
田んぼ一枚あたりの大きさは、現代とは比べものにはならないくらい小さなものです。
*1:九州北部の遠賀川式土器が確認されているほか、板付遺跡(福岡県)と近い品種が出土。お岩木山の麓 縄文から弥生 津軽と北九州 繋がりのこん跡【砂沢溜池・砂沢遺跡】 - ものづくりとことだまの国