はじめに
津軽 #鬼コ巡り10回目。弘前市三和 #日吉神社 の真っ赤な #鬼コ。参拝後、街並みに記憶。昨年紹介した日本最北の弥生式水田 #砂沢遺跡 の近くでした
目次
本文
津軽富士、岩木山の裾野に広がる広大な平野には各集落の氏神さんが多数。その一部の神社には、地域の災いを祓い、子供の成長を見守るという 鬼コ がいて(鬼のパンツならぬ)ふんどし(まわし?)姿で、鳥居から見守っています(40社以上)。津軽では山や川、大自然の厳しさと恵みをあわせもつ神のような存在として崇敬されているそうです(調べてみましたが、鬼コがいつ頃から存在するのか、今のところ不明です)不定期で10回ぐらいのシリーズ予定
平川市日沼高田 三社神社
(40.732037029317055, 140.4071315885244)/青森県弘前市三和上池神53/五能線鶴泊駅から徒歩約40分。神話郵便局の近く
それほど大きくない境内に三つの鳥居。鳥居に鬼コはいません。
鬼コは拝殿の扁額の上にいました!
昭和の頃は鳥居にいましたが、現在は拝殿に引っ越ししたそうです。
平べったい感じですが、どこよりも鮮やかな真っ赤な鬼コ。
ここから西南に1キロ少し行ったところに、鬼の城と呼ばれる大石がある山風森神社(40.718979524928145, 140.38943163923432)には、よく似た鬼コが置かれているそうです(当日は知らず参拝せず。グーグルマップで鬼コの写真を見ることができます)
平川市日沼高田 三社神社 境内
境内には見事な恵比寿と大国像。
日本最北の弥生の水田遺跡 砂沢遺跡
車での帰り道、街並みに記憶が!
昨年紹介した砂沢遺跡(40.72870994015198, 140.40015561580282)の近くでした。
日本最北の弥生時代の水田遺跡で、熱帯種の古代米が寒冷な津軽で栽培されていたというのが驚きです。
低湿地帯(砂沢溜池の池畔)に、段々に「水利を考慮して」つくられた六枚の水田跡で、
出土した炭化米の分析で、福岡県の板付遺跡(弥生時代後期)に近い品種 であることが判明しただけでなく、北九州の 遠賀川系様式に似た土器 も見つかりました。
私は弥生稲作、出雲王国の姉妹国家であった古い宗像(むなかた)系の一族の北上を妄想。
松本清張の『点と線』では、方言訛りが似ていることが事件解明のプロット(筋立て)でしたが、出雲地方と津軽地方に古い歴史的な繋がりがあるという清張さんの推理は、砂沢の古米品種や遠賀川系様式土器の出土で一部、証明されています。