ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【伊勢志摩の海女さん】海中での無事安全を祈る護符【ドーマンセーマン】

はじめに

約三十年ぶりの #伊勢志摩。#鳥羽市海の博物館 見学後、神社巡りをしながら #相差漁港 へ。#海女小屋 で現役の #海女さん に焼いてもらいながらの魚介ランチ。漁のことなど教えてもらいました #ドーマンセーマン

目次

本文

鳥羽市立海の博物館

(34.4495522, 136.8995237)/三重県鳥羽市浦村町 大吉1731−68/鳥羽水族館より車で20分、鳥羽展望台より車で5分/伊勢神宮より車で50分、志摩スペイン村より車で30分

鳥羽市立海の博物館

鳥羽市の民俗資料を総合的に展示しており、その物量に圧倒されましたが、建物はもちろん、展示が素晴らしかったです。

鳥羽市立海の博物館

海の博物館 海女さん文化の展示

ここでは、伊勢志摩の海女(あま)さん について。

海女さんには 徒人(かちど)舟人(ふなど) がいます。

舟人は夫婦で漁に出る海女さんですが、近年ではずいぶん少くなっているそうです。

海女さん 徒人(かちど)と舟人(ふなど)

伊勢志摩だけでなく、全国に海女さんはいるんですね。

季節ごとに採るものが決められており、ルールに従って漁をすることで、海の恵みを持続させているそうです。

全国の海女さんと伊勢志摩の海女さんカレンダー

伊勢志摩の半島部では、石鏡(いじか)、国崎(くざき)、相差(おうさつ)の東側一帯に海女さんが多いようです。

しかし、地名の読み方がそれぞれに独特ですね。

伊勢志摩の海女さんの数(変化)

海女小屋 相差かまど(前の浜)

(34.3882735, 136.9089587)/三重県鳥羽市相差町前の浜/海の博物館から車で約二十分/相差(おうさつ)漁港駐車場あり

ランチは相差(おうさつ)漁港の海女小屋「相差かまど」

現役の海女さんが、貝や魚を、炭火で焼いてアツアツを出してくれます

(コースは一人3,500円、イセエビ・アワビは別料金)

海女小屋 相差かまど 現役の海女さんが焼いてくれます

お皿が汚れてゆきますが😅

〆の、ウニとヒジキのごはん、焼きもち入りのお味噌汁も美味しかったです。

海女小屋 相差かまど

ドーマンセーマン

海女さんの頭に巻いた布のおでこのところに描かれた ドーマンセーマン の護符。

ドーマンは平安時代陰陽師蘆屋道満の九字(くじ)、セーマンはご存知、安倍晴明の五芒星。

ドーマン(九字)は海底から見上げた時の海面の光、

セーマン(五芒星)は海面へ必ず戻れるオマジナイ、

と海女さんが説明してくれました。

五芒星は一筆描き。

最初の描き始めの一点に、必ず戻る図形です。

ドーマンセーマン

www.zero-position.com

相差海女文化資料館(三重県鳥羽市相差町1238)