ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

国石, ヒスイの古代史(翡翠) の検索結果:

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(3)縄文中期(約5,000年前)匠文化の萌芽と発展 大珠(たいしゅ)ブーム

前回記事(2) www.zero-position.com ● 約7,000年前(縄文早期)、石器の加工用ハンマーとして始まったヒスイ(大角地遺跡) (写真、左:新潟県埋蔵文化財センター資料より、右:Wikiより) たたき石(ヒスイ)と原料(蛇紋岩) 磨製石斧(Wikiより) 磨製石斧(ませいせきふ)は、柄に縄で巻きつけて、木を伐ったり加工したりするのに使う石の斧(おの)のこと。 縄文時代、日本海側から発展した(大型)木造建築技術を支える道具。用途に応じていろいろなカタチやサ…

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(2)【ざっくり】生まれ方と歴史

前回記事(1) www.zero-position.com ヒスイのざっくりした歴史(フォッサマグナミュージアム(糸魚川市)展示・資料をもとに加筆作成) ● 約7,000年前(縄文早期)、石器の加工用ハンマーとして始まったヒスイ(大角地遺跡)(前回) ● 約6,000年前(縄文前期)、小竹貝塚(※記事末)で緑の美しい垂飾り(たれかざり)という「玉」として使われたのを始まりに、 小竹貝塚 最古級ヒスイ加工品 垂飾り ● 約5,000年前(縄文中期)、ヒスイ大珠が造られ始め、北日…

「科捜研の女・新年スペシャル風」小竹貝塚遺跡(縄文)解説(後半)★★★ 富山県埋蔵文化財センター

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE 富山県埋蔵文化財センターを見学した古代妄想が、ご長寿ドラマ「科捜研の女」にインスパイアされ創作したストーリー(★★★)の後半。劇中、本当は「土門さん」だが、縄文の土器・土偶にちなみ「土文さん」。なお、本ストーリーはテレビ局によるステマ(ヤラセ)ではありません。 前半(縄文人骨に残された謎に立ち向かうマリコと土文) www.zero-position.com 後半 小竹貝塚でみつかった 白骨…

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(1)石器づくりの「たたき石」から始まった歴史

唐古・鍵、弥生の宝石箱のダヴィンチ・コード 唐古・鍵(奈良県桜井市)の「宝石箱」に見とれてから、古代の鉱物資源に興味を持っている。 唐古・鍵(約、紀元前200年~西暦200年)は古大和湖古奈良湖畔で繁栄し、 伊勢神宮・唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と共通する大型建物のあった場所に、 宝石と宝石箱、「ヒスイ製の勾玉入りの褐鉄鉱」を埋納した。 ヤマト産の「最も貴重な」褐鉄鉱の容器に、糸魚川産の「最上級の」勾玉が入れられ、唐古・鍵の「いちばん神聖な」場所に埋められていた。 唐…